
インターネット無料物件は本当にお得なのか?
こんにちは。
近年施工された賃貸物件では、インターネット無料が当たり前となっていますよね。
インターネットが無料になれば、毎月の使用料を支払わなくて済むので、家計にとっては優しくなりますし、またインターネット無料となってる賃貸物件は、入居の決め手の一つにもなりますので、最近では築年数が経過した物件でも、積極的に導入が進んでいます。

既存の物件にインターネット無料にするためには、工事が必要となります。
工事費用については、施工業者が全額負担してくれるところがありますが、月々の使用料に関しては、空室部屋があるかどうかに関わらず、毎月必ず使用料をオーナー様が支払わなければなりません。
業者さんによって金額は異なるものの、一部屋当たりおおよそ2000円前後の使用料が発生することから、2000円×お部屋の数=毎月の使用料総額となりますので、数万円程度の費用を別途支払わなければなりません。
この部分をどのように考えるかがポイントとなりますが…
例えば、部屋数20あるとすると、インターネット毎月の使用料総額は4万円。
年間に換算すると、48万円。
管理費や家賃に各部屋のインターネット使用料を上乗せすることができれば、一番ベストではありますが、ただ現実問題としては、インターネットを無料にするからという理由で、家賃値上げをお客様に請求しても、今のご時世お客様は納得して頂くことはできません。
また、インターネットが無料となったとしても、
それが最大の成約の決め手となるとは限りません。
お客様の殆どは「築年数」「家賃」「部屋の雰囲気」等を総合的に確認したうえで、部屋を決める傾向なのでつまり、インターネット無料にしても、使用料金は全額オーナー様のポケットマネーから支払わないといけなくなりますので、総合的にみると、果たして導入することがメリットと言えるのでしょうか?

またインターネット無料物件の最大のデメリットとして…
・お客様が一斉に使用したことにより、回線速度が遅くなる可能性
・ウイルス感染
が気になる所ですが、たとえ回線が遅くなったとしても、ウイルスに感染してしまったとしても、これらについては劣化とは一切関係ないことから、たとえお客様にご不便をおかけしたとしても、クレーム対応をすることはできないので、もしこのような状態が続いた場合、退去のきっかけとなる可能性も否定できません。
それならば、回線速度低下やウイルス感染を気にすることが少なくなる、プロバイダ契約をされたほうが得策であると考えます。
弊社所有物件では、インターネット無料物件ではありませんが、インターネットが無料ではないからという理由で、契約が流れたという事例は今まで一切ありません。