低コストの賃貸リフォームはおススメできない理由


賃貸物件の空室を埋めるためには、最低限のリフォームは必ず行うべきというのが、賃貸業界における「暗黙の了解」的な考えですが、ただ近年の賃貸リフォームを見てみると、各物件「最低限」というか、できる限りコストを抑えたリフォームをしている流れとなっています。



確かに退去後のリフォームに関しては、低コストで工事を行い、できる限り「早期に成約」させることによって、リフォーム代回収+利益確保が簡単にできやすくなりますが、ただリフォーム代を安くしてしまうと、必ずと言ってもいいほど「入居後にクレーム」となってしまう可能性が高くなります。



例えば、退去後に「壁紙を交換」することはよくあることですよね?

壁紙は主に「量産型」と「1000番クロス」の2種類に分類され、量産クロスは「よく賃貸物件や戸建て住宅」等に使用されている一般的なクロスに対して、1000番クロスと言われているのは、おしゃれな壁紙であったり、消臭効果や調湿効果がある程度期待できる「機能性がある壁紙」のことを指します。


気になる単価ですが、知り合いの内装屋さんに確認したところ、量産クロスの場合で「㎡あたり1500円程度」1000番クロスで「㎡あたり2000円程度」とのことですが、ただリフォーム単価を安くさせるためには、安い業者さんを使わないといけなくなります。


ネット検索をしてみると、安い会社を使えば、量産クロスで「㎡あたり850円ぐらい」となっている所もあるので、安く仕上げたいのであればこういう会社に頼らざるを得ません。



ただし、リフォーム単価が安いということは、何かを削らざるを得なくなります。


先程の壁紙施工(単価)を例に出してみると、単価が相場的な水準で請け負っている会社では、コンセントカバーやカーテンレールなどはしっかり外したうえで、壁紙を貼り付けたり、また糊付けに使用する材料もよいものを使用しています。


一方単価が安すぎる会社の場合、短時間で施工を完了させなければ「人件費が余分に発生」するので、コンセントカバーやカーテンレールなどを外して施工すると、その分手間がかかってしまうので、施工が雑になってしまう可能性があり、また単価が安いということは、内装屋さんの技術力にも問題がある可能性があります。


内装屋さんの話では、壁紙単価や室内クリーニング費用が安いところは、それ相応なりの仕事しかできないので、恐らく入居後にクレームに発展する可能性が極めて高くなるとのこと。



退去リフォームが不十分なまま貸し出してしまえば、当然入居されるお客様は「不信感」をもってしまい、長期入居してもらえる可能性は極めて低くなります。


実際に、退去リフォーム費用が安い物件は、入居満足度も低いので、物件評判があまりよろしくはありません。



それならば、費用は少々高くなってしまいますが、それ相応なりの費用を職人さん達に出して、丁寧な仕事をしてもらった方が、職人さん・入居者様・オーナー様全てが「三方ヨシ」となります。


職人さん達は、しっかりした金額を出してくれる物件に対しては「金額以上に良い仕事」をしてくれますし、もし緊急に退去リフォームが発生した場合が出てきても、すぐに現場に駆けつけてくれて対応してもらうことができ、また入居者様にとっても、壁紙がしっかり施工されている物件に入居出来れば、気持ち的にもうれしくなります。


ではオーナー様はというと、退去リフォームがしっかりされていれば「ご入居者様が知らない間に物件紹介をしてくれる可能性」が出てきます。



クレーム覚悟で低コストでリフォームするか、ある程度お金をかけてしっかりリフォームして貸し出すか、どちらが長期入居してくれそうかは、一目瞭然ですよね。




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