和室があっても家賃値上げ集客は可能?
更新日:4月4日
築年数が経過している物件の中には、和室部屋が標準対応となっている物件が多いです。
和室部屋があると幅広い使い方ができますが、賃貸で和室部屋があると畳の表替えと襖の交換代は契約上借主負担となってしまいます。

退去費用の支払いを抑えたいと考える借主は近年では非常に増えてきています。
そのため必然的に退去費用が発生する和室部屋には住みたくはないと考える方は非常に多く、賃貸の和室離れが急激に加速しています。そのため集客強化のため和室を洋室に変更する物件が多くなってきています。
弊社物件は築年数が経過していることもあるので、和室部屋が標準となっています。
弊社物件では2018年からリノベーション事業を展開していますが、和室部屋はあえて変えず付加価値をつけてリニューアルしています。その結果リノベーション後家賃値上げさせて集客することに成功しています。

一般的に賃貸で和室部屋があると集客上不利になるのに、弊社物件では有利になっている最大の理由は和室部屋のデメリットをメリットに変える和室部屋を提供しているからです。
その理由についてみていきましょう。
理由①:畳そのものは完全には否定されていない
株式会社プラネットのプレスリリースによると、「理想の家に住めるとしたら和室・畳のある部屋が欲しいか」の問いに対し約7割は欲しいと回答しています。
特質すべき点は、20~30代男性女性とも約5~6割は欲しいと回答しています。20~30代は賃貸物件を利用している方が最も多い年代ですが、半数以上が和室部屋が欲しいと回答している以上、和室部屋を完全に否定する人はいないことがわかります。
▶株式会社プラネットのプレスリリースはこちらをご覧下さい。
FromプラネットVol.180<和室・畳に関する意識調査>
理由②:なぜ和室部屋が嫌われているのか?
同社のプレスリリースでは、和室部屋が欲しくないと回答した方の理由も掲載されています。
欲しくないと回答された方の中で最も多かった意見は「畳や障子の掃除・メンテナンスが大変だから」でした。これは賃貸物件で和室部屋を敬遠している方の考えと非常に近いものがあります。
理由③:デメリットをメリットに変える琉球畳を敷く
そこで弊社物件では和室部屋のデメリット(畳の掃除メンテナンス/退去時の表替え)を殆ど解消させることができ和モダン空間を楽しめる琉球畳を敷いています。
琉球畳を敷く事によって
通常の畳と比べて日焼けしにくいため原則退去時の表替えは不要
縁がないため和室部屋が広く見える
ベージュ色を採用することで色彩学的にリラックス効果が期待できる
和紙を原料とする琉球畳を採用しているため、掃除がラクになる
琉球畳は正直認知度は高くありません。
しかし、内見時に琉球畳のメリットをしっかりと伝えることによって賃貸特有の悩みを解消させることができるため入居促進に繋げることができるだけではなく、リノベーション部屋全体のクオリティーが高ければ家賃値上げ集客も可能となります。
▶借主の声に関しては、過去記事をご覧下さい。
【過去記事】おしゃれな部屋に生まれ変わったリノベーション後の暮らし。ご入居者にオーナー初取材してきました。
▶リノベーションで家賃値上げを実現させるための秘訣に関しては、過去記事をご覧下さい。
まとめ
実は琉球畳に変更するより洋室に変更した方がコスト的には抑えることができます。
洋室に変更しても特段目新しさはありませんが、琉球畳に変更すると「和モダン空間」といった新たな魅力が生まれるため、内見時にメリットを伝えることで入居促進効果は十分期待できます。
琉球畳を敷いた和室部屋は賃貸物件では殆ど採用されていないことから、競合他社との差別化を図りたいと考えている貸主は、検討されてみてはいかがですか?
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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