家賃値下げが本当にお客様にとって、プラスなのか?



賃貸でも戸建て住宅、分譲マンションであったとしても、月々の支出の中で「最も支払額が多い」ものといえば、断然家賃などの住居費ではないでしょうか?


賃貸物件においては、家賃は手取り収入の3割以下に抑えていれば、滞納履歴がない限りは、お部屋に住むことはできますが、昨今物価が上昇していることもあるので、出来ることであれば、家賃は安いに越したことはありません。


価格競争をして客付けができたとしても、利益を出すことができにくくなります。

一部のエリアを除けば、賃貸物件は明らかに供給過剰状態となっていることから、人気があまりない「築年数が経過している物件」においては、価格競争が激化しています。


現在の賃貸集客方法は、大手賃貸サイト上による集客が確立しているため、成約強化を急ぎたいオーナー様が「家賃値下げ」を許可した場合、データーが反映されると、意外なほどすぐにお問合せや見学予約が入ります。


これは、値段を下げることによって「お客様が希望される家賃のニーズと合致」しやすくなるため、早ければ「データーが更新されたその日」に、連絡をもらうことは珍しい事ではありません。




ただ、価格を下げるということは、何かを捨てなければ、経営的には成立しなくなってしまいます。


価格競争を繰り広げた結果、収益が悪化した事例としては、大手牛丼チェーンがよく取り上げられます。

薄利多売をしても、同業他社が同じことをしてしまえば、共倒れをするだけです。

一時期は牛丼並盛が300円を切ってしまった時もありましたが、価格競争をライバル会社同士が行った結果、利益が取れなくなってしまったことから、業界全体が疲弊してしまいました。


そこで、牛丼業界は「今までの戦略」を大きく見直し、低価格牛丼販売を取りやめて、今までより100円高い「プレミアム牛丼」を販売したり、今まではなかった牛丼以外のサイドメニューを提供することによって、業績悪化から脱出。


この考え方は、決して飲食店だけの問題ではなく、賃貸業界にも「応用」が効くはずです。

他物件にはないプレミアムな部屋を提供することができれば、差別化は十分可能!

例えば「インターネット無料物件」は、多くの方から支持を受けています。


インターネット無料物件は、入居当日から「回線工事」をすることなく使用することができ、また毎月の使用料金は無料となる点において、近年では「築年数が経過している物件」でも、あえてインターネット無料対応にしている所が増えてきています。


ただ、インターネット無料物件は、一つの回線をお部屋全体で供給していることから、多くの方がいる「夜の時間帯」において、一斉に動画などを視聴してしまうと、回線が重くなってしまう可能性が高くなります。


さらにインターネット無料物件で、お客様の方で新規にプロバイダ契約を結ぶこと=回線を室内に入れ込む工事は、基本NG(場合によっては許可されるかも?)となっているので、インターネット環境を快適にしたい方や、テレワークをされている方で、オンライン会議をよくされる方にとっては、インターネット無料物件は、ある意味において「使いにくい」と感じてしまいます。


そこで、無理にインターネット無料対応するのではなく、他社には真似することができない部屋を作ることによって、完全な差別化を図ったほうが、結果的にオーナー様にとってはプラスになる可能性が出てきます。


弊社所有物件は、築28年を迎える物件であり、しかも空室率が全国ワースト1位の山梨県にあることから、価格競争が激化しています。弊社物件の家賃を相場並みにした場合、確実に収益が悪化することはシミュレーション上でわかっていたので、それならば「家賃値上げを目的とした徹底した差別化リノベーション部屋」を提供するしかないと考え、2018年以降随時リノベーションを展開したことから、価格競争から脱却することができ、2021年10月現在、満室となっています。


家賃値上げした部屋にご入居されているお客様に、アンケートをとったところ、家賃が相場以上になっていることは承知しているが、室内のクオリティーが高いので、家賃が高いと思ったことはないと回答された方が「全員」なので、しっかりしたお部屋を提供することができれば、「家賃を値下げ」する必要はないと考えます。







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