相場家賃にしなければ、成約することができないのか?
こんにちは。
空室対策をする際、まず気になる部分と言えば、今募集している家賃が「相場家賃」と比べて高いかどうかではないでしょうか?

一般的に建物の価値は年数が経過していけば、下落すると同じ考えで、家賃もそれと同じく年数が経過するごとに徐々に値下げをしなければいけないという考えが、不動産賃貸業界の常識となっていますが…
それ、間違っています。
上記の考えの元となっているのが、建物の法定耐用年数。
建物の構造が異なることにより、法的な物件の価値も異なることから、家賃もそれに比例しなければならないと考えられてきましたが、これは自分が実際に経験したことですが、家賃を相場並みに設定した所で、必ずしも部屋が埋まることはありません。
日本の人口は、年々減少傾向を辿っている以上、必然的に空き室は多くなることは明白。
家賃を相場並みに値下げすれば、確かに不動産賃貸ポータルサイト上では、動きはあるものの、家賃を下げれば必ずしも決まることではなく、室内の設備や周辺環境が良くなければ、たとえ家賃が安かったとしても、入居につながることはありません。

空室を改善するための方法として、室内の設備や内装を一新させる「リノベーション」がありますが、相場家賃に下げてまでリノベーションを行った場合、リノベーション費用が完全に回収できるまでに、途方もない年数がかかりますし、また回収できたとしても今度はそれと同時に退去が発生した場合、利益を生むことなく終わってしまう可能性があります。
それならば、お客様がご納得して頂けるようなリノベーション部屋を作り、しっかりと費用をかけて、お客様が支払える限度額まで家賃を値上げをした方が、結果的にお客様・オーナー様・管理会社様全てが「三方ヨシ」となります。
相場家賃はあくまでも参考までといった認識で考えなければ、オーナー様の収益が悪くなる一方となりますので、ご注意ください。