空室対策で家賃を下げる方法は、誰も得しない。


賃貸物件における空室対策で、最も効果的と言われているものとして「家賃の値下げ」があります。某会社のHPには「家賃を値下げすることにより、空室期間を最小にすることができるので、収支が改善できる」とPRしていますが、これはこの会社が勝手に考えた机上論にすぎず、家賃を値下げすることにより、オーナー様や管理会社及びお客様において様々な悪影響を与えるだけになってしまい、はっきり言ってメリットはありません。


1.周辺家賃相場が下がる

近年では空き室を募集する際、SUUMOなどの「不動産賃貸物件検索ポータルサイト」に物件情報を掲載する物件が殆ど。基本的にどの物件も同じような設備になっていることから、オーナー様所有物件が、エリア内で飽和状態となっていると、確実に価格競争に飲み込まれてしまいます。


オーナー様物件の家賃を下げることにより、確かに空室期間を最小にすることは可能になると思われますが、ただオーナー様の物件家賃を値下げすることは、周辺にある競合他社家賃も同じように値下げすることが予想され、その結果「家賃相場が崩壊」してしまう可能性も出てきます。


家賃値下げに歯止めがつかなくなると、必然的に質の悪い方も入居しやすくなりますので、家賃滞納/入居者トラブルを引き起こす確率が高くなり、物件価値そのものにも影響を与えてしまいます。


また家賃値下げをしても「すぐに結果」が出るという保証はなく、また家賃値下げをすることにより「家賃利幅」も減少してしまうので、オーナー様にメリットがあるようには思えません。



2.管理の質が下がる

家賃の値下げは管理会社にとって「管理料の下落」を意味するだけではなく、管理の質が悪くなることを示唆しています。


家賃の値下げを繰り返している物件では、入居者の質も悪くなるので、トラブルがよく発生することはもちろんですが、修繕に対する考え方の部分においても消極姿勢なので、常に設備不良となってしまう可能性が高くなり、管理会社の担当者はいつもその対応に追われてしまいます。



3.家賃の不公平さ

賃貸物件を探されている方の多くは、出来れば家賃は抑えたいと考えていますよね。

家賃が多少なりとも安くなれば、浮いた費用を生活費に回すことが可能となってきますが、もし募集している部屋の家賃が、現在ご入居されている方の家賃より安かったら、当然ではありますが、現在ご入居されている方は、管理会社に抗議をしたくなりますよね。


一般的には、不動産賃貸物件検索ポータルサイトにおいて物件情報を掲載している事から、家賃を値下げすることにより、お問合せ件数も比例していくことはありますが、ただ現在ご入居されている方にとっては、自分が現在住んでいる部屋の家賃も、募集している部屋の家賃と同額にしてもらわなければ、納得することができません。


現在では、賃貸物件数が飽和状態となっていることから、ご入居者様が「現在募集している部屋の家賃と同額しても割らなければ退去する」といった理論武装に発展する可能性が高くなり、オーナー様としては退去してしまうと、家賃入金が難しくなることから、お客様の要求をのまなければならなくなります。


一度でも家賃を値下げしてしまうと、基本的に元の家賃に戻すことは非常に難しくなるばかりではなく、この交渉方法がほかのお客様にも伝わってしまう可能性があることから、トータル的に見ても、オーナー様が損をしてしまう可能性が高くなります。



家賃値下げをしても、誰も得することはありませんので、もしその勇気があるならば、少しでもお客様に喜ばれるお部屋を作ったほうがいいのではないでしょうか?


#空室対策 #家賃値下げ



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