費用をかけずにおしゃれ賃貸にする方法とは?
更新日:2022年9月21日
近年においては、賃貸物件数の供給量が「需要」と比べると、明らかに過多状態となっていることから、地方都市を中心として、賃貸の空室率は悪化していますので、募集をする際「原状回復程度」のリフォームのみでは、家賃を値下げしたとしても、部屋が埋まらない可能性は高くなってしまいます。

空室期間を一日でも早く埋めるためには、お部屋探しをされてる方が「求めている」部屋を提供することが、とても重要となってきますが、ただリフォーム費用の捻出に対して、躊躇しているオーナー様にとっては、リフォーム工事をどこまで行えばいいのか、正直懐疑的になってしまいます。
費用を多くかければかけるだけ、良い部屋は作れますが、ただ費用をそれほどかけなくてもある程度のおしゃれな部屋を作ることは十分可能です。
費用をそれほどかけないリフォームを行う場合、必然的に「絶対に行うべき部分」と「妥協しても許される部分」の2つに分けなけえばなりません。特にファミリータイプ物件の場合、女性が喜んでくれるような部屋作りをしないといけないので、この点をしっかりと認識しておかないと、とんでもない部屋になってしまいます。
弊社所有物件においては、2018年より空き室を順次リノベーションを行っています。最初は家賃値上げ目的の「フルリノベーション部屋」をご紹介していましたが、お部屋見学に来られた方が「部屋自体は気に入っているけれど、予算的に難しい」というお声を多数頂いたことから、費用を最小限度に抑えつつも、しっかりとリノベーション対応している部屋=ブランドを翌年に作りました。
1.カウンターを置くだけで、部屋の印象が良くなる

ファミリータイプ物件においては、特にキッチン空間は非常に重要となります。おしゃれであるのはもちろんですが、使い勝手もよくないと、それだけで物件判断をしてしまう可能性が強いことから、築年数が経過している物件においては、水回りでもキッチンは交換した方が、見栄え的にも違ってきます。
ただ、キッチン交換となるとそれなりの費用がかさんでしまうため、交換することができない場合において、どのように対応するべきか?
対応策としては、扉部分に「ダイノックシート」等を貼り付けることによって、古いキッチンであることをある程度隠すことができます。また使い勝手の部分においても、築古物件にあるキッチンは、調理スペースがあまりない事から、食材などの下ごしらえをする時、不便を強いられてしまうことがあるので、もし壁付けキッチンが設置されている場合には、カウンターテーブルが欲しいところ。
そこでおススメなのが、IKEAで販売されているキッチンカウンター。
弊社物件においても、昨年行ったリフォーム部屋において、試験的に導入した所、お客様から高い評価を頂き、速攻で契約となりましたが、通常のカウンターと比べて「倍以上の広さ」があることから、食材などの下ごしらえなどに使うのはもちろんのこと、二人ぐ田氏をされる方であれば、ダイニングとしての使い方もできるので、利便性が高い部屋に生まれ変わります。
また、室内印象を少しでも良くするためには、床材を明るめのものにした方が、清潔感を感じられるので、お客様からの印象はとてもよくなります。弊社物件においては、原則として床材を「白色のクッションフロア」に変更しています。
2.トイレも工夫次第でおしゃれ空間に
写真にあるトイレは、同一の部屋のものですが、工夫次第で「清潔感がいつまでも感じられるおしゃれなトイレ」に生まれ変わります。
トイレ本体は「そのまま活用」していますが、リノベーションを機に「両壁と天井」に関しては「消臭効果が期待できる機能性壁紙」を採用し、正面にある壁紙のみは「おしゃれなタイル風」を採用しています。
弊社リノベーションは、「お部屋にいながらおうちカフェを楽しめる」空間をコンセプトとしていますので、トイレもおしゃれなカフェ風に仕上げたいと考えていますが、トイレ空間をより華やかにするためには、やはり室内に観葉植物を置いた方が、女性は必ず喜びますので、無垢材の棚を設置したところ、大正解でした。
またトイレをより清潔感にするためには、床材もおしゃれにしないと「バランスがとりにくい」ので、リノベーションを機に「テラコッタ風のクッションフロア」に変更していますが、賃貸物件において、テラコッタ風のクッションフロアを採用している物件は少ないので、見学に来られる方は驚かれています。
3.水栓ひとつ変えるだけで、印象が違います
築年数が経過している物件の浴室は、特に「古臭さ」が出てしまいがちになってしまいますが、その原因は「水栓」が時代を感じさせてしまっているからです。
1993年築の弊社物件において、2018年以前までは、浴室リフォームは殆ど行わず、行ったとしても「浴室コーキング打ち直し」程度でした。ただそれだけでは、どうしても古くさい浴室のイメージが残ってしまうため、2018年以降行ったリノベーションにおいて、上級グレードのお部屋に関しては、フルリノベーションを行っています。
ただ家賃をリーズナブルに抑えている部屋に関しては、家賃値上げができないため、今までの浴室をそのまま使うことになりますが、シャワー水栓を交換するだけで、浴室内の印象が180度変わっていることが、よくお分かりになると思います。
物件を募集する際、可能であるならば、しっかりしたリフォーム/リノベーションを行うべきではありますが、予算はどうしても限りが出てくるので、予算内でよい部屋を作ろうと思った時には、様々な工夫が必要となってきますが、ただ知恵を絞りだせば、予算をそれほどかけなくても、十分良い部屋は作れるはずです。

取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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