賃貸集客上、和室は無くすべきか?
更新日:10月19日
賃貸物件を募集する際、主要賃貸検索サイトに物件情報をアップさせることにより早期成約に近づけることが期待できます。
同サイトを利用する方は希望条件を予め指定して検索するため、たった1つでも条件に合致していない部屋は、必然的に成約候補から除外されてしまいます。

賃貸物件に和室があると「物件検索から弾かれてしまうから洋室化にしたほうがいいのでは?」と悩む貸主は多いと思います。
結論から先に申し上げますと、若い方でも受け入れられるような和室を提供することができれば集客上有利になります。
本投稿は賃貸集客上、和室はなくすべきかどうかについてお伝えいたします。
▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
"賃貸和室に関して重要なポイント”
1.和室が減少している理由

一昔前の賃貸物件では和室があるのは当たり前でした。しかし近年では賃貸で和室が標準となっている部屋は減少傾向となり、新築物件ではそもそも標準設定されてはいません。
背景にはライフスタイルの変化と賃貸特有の事情を挙げることができます。それぞれの理由についてみていきましょう。
1)ライフスタイル
昔の日本のライフスタイルは「床に座る」ことを前提としていました。そのため和室はなくてはならないアイテムでした。しかし今では洋室が当たり前となり、ソファーやベッドを使うのが普通となりました。
その結果和室中心の部屋になってしまうと
インテリアに合わない
畳にキズや凹みが発生してしまう
ことから暮らしにくくなるため、時代とともに洋室が急速に進み現在に至ります。
2)賃貸特有の事情
和室部屋がある賃貸物件に入居すると、退去時に表替え代を請求されます。
借主の故意過失があるなしに関わらず表替え代が発生する理由には、一般的な畳は日焼けがしやすいため現状のままでは次の方に貸すことができないからです。
近年の賃貸市場の傾向として退去費用は可能な限り抑えたいと考える方は増えてきています。そのため和室がある物件は必然的に敬遠されてしまいます。
2.賃貸の和室メリット

ライフスタイルの変化/表替え費用が必然的に発生してしまうことから、賃貸和室部屋は減少傾向となっています。
しかし、和室があることによって生活音の軽減/用途に応じた使い方をすることができます。これは和室だからこそ実現できるメリットであり、洋室では対応することができません。
それではそれぞれのメリットについて、見ていきましょう。
1)生活音の軽減

株式会社AlbaLinkが集合住宅に入居している500人に騒音について悩みがあるか調査したところ、あると回答した方が8割いたとのことです。具体的な事例としては「足音が響く」と回答した方が最も多く続いて「声がうるさい」「宴会が騒がしい」となっています。
▶株式会社AlbaLinkが発表したプレスリリースに関しては、こちらをご覧下さい。
【アパート・マンションの騒音トラブルランキング】男女500人アンケート調査
近年施工された新築物件では、生活音対策を強化しています。しかし生活音を100%なくすことは不可能であり、防音性能が優れていると言われているRC物件であっても普通に生活音問題は発生してしまいます。
管理会社担当者の話では、管理会社に寄せられる生活音クレームは「上階からの生活音」が最も多いとのことです。
実は畳にはクッション性能があることから、フローリングと比べると吸音効果が期待できます。そのため小さなお子さんがいる家庭では和室がある部屋を選択することで、クレーム発生率を抑える効果が期待できます。
2)使い勝手がいい
和室のメリットは吸音効果だけではありません。使い勝手がとてもいい点もメリットとして挙げることができます。
和室は客間として使えるのはもちろんですが、使い方によっては「子供の遊び場」「ベビーベッドの代用」としても使うことができます。先程も伝えた通り畳にはクッション性があるためお子さんが転倒してもけがのリスクを抑制することが期待できます。
▶和室の新たな活用方法については、こちらをご覧下さい。
3.弊社和室成功事例

アイフルホームリフォームの調べによると「独立した和室は欲しい」と考えている方が多く、また和室があることによって生活音対策にも効果的であることから、弊社物件では和室をあえて残しつつ畳慣れしていない若い方でも受け入れられるような和室を用意しています。
和モダン空間が魅力的な琉球畳を敷く事によって、堅苦しい和室イメージから解放されるだけではなく、日焼けしにくいため原則的に表替えの必要性がなくなることから、退去時の表替え費用は発生しなくなりました。
琉球畳を変更したことで、内見時における和室アレルギーがなくなり入居促進に繋げることができるようになりました。
▶アイフルホームリフォームのリリースに関しては、こちらをご覧下さい。
▶弊社和室リノベーションの詳細に関しては、過去記事をご覧下さい。
【過去記事】弊社アパートの人気№1リノベーションルームを大公開!和室編
4.まとめ
本投稿は賃貸集客上、和室はなくすべきかどうかについてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
賃貸市場では和室部屋がある物件の数は急激に減少しています。
しかし、戸建て住宅入居を希望されている方は和室は敬遠していないことを踏まえると、賃貸における和室デメリット=退去費用を抑えることができれば需要の掘り起こしができると弊社では考えました。
そこで弊社所有物件の和室部屋を琉球畳に変更した結果、和室アレルギーが発生するどころか逆に入居促進に繋げることができるようになりました。
つまり賃貸で和室があっても、顧客目線に立った和室を用意することができれば和室があっても十分集客することができます。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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