株式会社TableCheckの調べによると、飲食店などを予約や検索する際に利用するグルメサイト(食べログ/ぐるなび/ホットペッパーグルメ)離れが加速し、その一方でGoogle検索を利用する方が一気に多くなったとのことです。
グルメサイトの評価が下がったことについて同社によると
信頼していない
好みのお店が見つからない
の意見が最も多かったとのことです。
ただしお店の予約方法のみで見た場合、依然として電話予約/グルメサイトを利用している人が各年代とも多いです。
つまりお店予約機能を強化すれば数年後には完全にGoogleが圧倒的なシェアを占めることが予想されますが、これはもしかすると賃貸業界においても、同様のことが言えるのではないでしょうか?
今まで圧倒的なシェアを誇っていた「グルメサイト」が、新興勢力のGoogleに追い越されたということは、イノベーションのジレンマが発生していると思われます。
イノベーションのジレンマとは? イノベーションのジレンマとは、1997年にクリステンセンが提唱した企業経営の理論のひとつ。既存顧客のニーズを満たすために、自社製品やサービスの進歩に注力した結果、顧客が頂く別の需要に気づけず、異質の技術革新によって登場した新興企業に、敗北してしまう現象のこと。
実は賃貸業界においても、上記と同様のことが発生しています。
賃貸物件を募集する際、基本的には「大手賃貸検索サイト」を利用します。理由としては…
部屋探しする方は同サイトを利用するケースが多い
反響数の部分では同サイトの方が圧倒的に多い
からだといわれています。しかし仲介会社が同サイト掲載するとなると、掲載料を毎月支払うことになるため反響数が少ない=成約に繋げられそうもない物件は仲介会社判断で掲載自体を止めることがあります。
そこで一部仲介会社では反響数増加を狙ってSNS媒体を使って賃貸集客を行い、結果を出すことができているとのことです。
賃貸物件を最も利用している10~30代は、「リアルな本音」を知りたいと考えています。そのため調べ物をする際WEB検索よりSNS検索(正確にはハッシュタグ検索)する方が近年では増加傾向となっています。
一部仲介会社がSNS集客に力を入れているのは上記が理由であると考えられます。
SNS集客のメリットとしては
ハッシュタグ検索した方にダイレクトに情報が届く
家賃相場の影響を受けにくくなる
原則無料で投稿できる
反響数増加が期待できる
ただし物件が成約になってもSNS投稿そのものは消去することができないため、おとり広告に悪用される懸念があります。そのため大手管理会社が運営している仲介会社ではSNS集客には消極的です。
賃貸のSNS集客で一定の効果が出ていることは、恐らく冒頭で伝えたグルメサイト離れと同じく賃貸サイト離れが今後増加してくることが予想されます。
弊社物件は日本一空室率が悪い山梨県にあり、さらに築年数が古いこともあるため、2018年から家賃値上げ目的のリノベーションを行っています。賃貸検索サイト上では「築年数」「家賃」帯で不利となるため物件公式サイトを開設し独自集客を行っています。
その結果、弊社物件に入居される約8割は公式サイト経由からとなり、さらに公式サイト経由で物件見学会に参加された方の多くは、見学会当日に入居申込をしてくれています。
2023年4月末までは満室状態をキープしていましたが翌月2件退去が発生したものの、退去後わずか数日で入居申込が入り、2件とも公式サイト経由からの問合せでした。
▶退去後早期入居申込が入った詳細は、過去記事をご覧下さい。
弊社事例を踏まえると、賃貸業界においても賃貸検索サイト離れが発生しているとみてもいいと思います。物件クオリティーを上げた上で「映えるような部屋」を提供できれば募集時期関わらず早期成約に繋げられるはずです。
ただし仲介会社はSNS集客に消極的なため、仲介会社は「賃貸検索サイト集客」+貸主は「SNS集客」の両輪で対応すると早期に結果を出すことができるはずです。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんな時は私ども(有)山長の「お手軽無料相談」をご利用ください。
過度なメール配信、強引な営業活動等は一切行なっておりませんのでどうか安心してご相談ください。
取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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