
空室対策を鵜呑みにしすぎるのは危険。
更新日:1月7日
不動産賃貸投資をされている方とって、退去が発生した際の空室対策は、とても重要です
適切な空室対策を行わないと、たとえ家賃を値下げしたとしても、賃貸物件数が飽和状態となっている今では、そう簡単に部屋が埋まることはありません。
賃貸の空室対策において、よく検討したほうがいいと言われているのが、インターネットの無料化。
全国賃貸住宅新聞社が毎年行っている「人気設備ランキング」において、インターネット無料化は、単身物件及びファミリータイプ物件双方とも、上位にランクインしていることもあるので、インターネット無料化になっていないと、その時点で「成約候補」からは「外れてしまう」可能性が高くなってしまいます。
▶賃貸集客サイトの詳細に関しては、過去記事をご覧下さい。

ただし空室対策強化のため、インターネット無料化にしても、全ての物件において「有効的」になるとは考えにくいです。
結論から先に言いますと、学生対象もしくは単身向け物件であれば、インターネット無料化は、入居促進につながるので検討すべきですが、その反面「ファミリー物件」においては、インターネット無料化にしても、そのことが「入居の決め手」にはなりにくいというのが、正直なところです。
理由①:インターネット無料化の恩恵が強いのは、単身世帯のみ
インターネット無料物件になれば、入居時における「開設手続き料金」と「毎月の使用料」が無料となるため、コストが気になるお客様としてみたら、インターネット無料物件は「魅力的」に感じます。特に学生向け物件は、この恩恵にあずかりたいと考えているので、入居促進ツールとしては、ものすごく有効的になり、また単身向け物件においても、同様のことが言えます。
理由②:インターネット無料物件のデメリットを理解している人には、効果が薄い
インターネット無料物件の「デメリット」は、一つの回線を「複数の部屋で共有」していることから、多くの方が物件にいるであろう「夜の時間帯」において、例えば「高画質動画」や「オンラインゲーム」を一斉にし始めてしまうと、回線がパンクしてしまい、一時的に速度低下が発生してしまいます。
またインターネット無料物件では「プロバイダが決まっている」ので、ご自身が好きなプロバイダを使うことができず、さらに室内に「独自回線を引く」こと自体もできないことから、インターネット環境をよくしたいと考えている方においては、むしろインターネット無料物件はおススメできません。
なお、インターネット無料物件で「お客様独自でプロバイダ契約を結ぶ」場合には、事前に管理会社の許可が必要となり、さらに室内に回線を引く場合においては、退去時「原状回復費用を支払う」ことを認識する必要があるので、要注意です。
▶インターネット無料物件のデメリット詳細に関しては、こちらをご覧下さい。
引っ越すならインターネット無料がいい?それは本当?今一度、メリット・デメリットを考えてみよう
理由③:テレワークで露呈してしまった、インターネット無料物件のデメリット
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、「テレワーク」に切り替わった方も多いと思います。通勤する手間が省けるテレワークは、一見すると「ものすごく楽に仕事ができる」と思われますが、ただテレワークによって、業務に支障をきたす方も出てきているとのことです。
マネーポストWEBによると、コロナ禍でテレワーク勤務になった会社員の男性は、インターネット無料物件に入居し、自宅内でテレワークをしていましたが、オンライン会議などでインターネット回線が遅くなってしまったりするなど、業務に支障をきたしてしまうようになり、最終的には「1年程度でインターネット無料物件でない物件」に住替えされたとのことです。
理由④:仲介会社担当者でさえも、敬遠する
日頃から物件紹介をしている仲介会社担当者は、賃貸物件の裏情報を全て把握しています。
もしインターネット無料物件に「メリットを感じていた」場合、自分達が賃貸物件に入居する時、インターネット無料物件を選択するはずですが、担当者によっては「インターネット無料物件ではないところ」をあえて選択しています。
余談ではありますが、弊社物件を管理している管理会社直営の仲介会社担当者は、先日から彼女と「同棲」するために、賃貸物件に入居したとのことですが、担当者が選択した物件は「インターネット無料対応ではない」所とのこと。
やはり「速度低下の懸念」があるとのことで、それならば、費用はかかるが自分で回線を引いた方がいいと判断して、あえてインターネット接続可能物件を選んだとのことでした。

弊社物件は築年数が経過しているので、空き部屋を随時リノベーションを展開しています。本執筆時の2023年1月7日現在全室満室となっていますが、弊社物件では「インターネット無料化対応」ではありません。
また集客時において「インターネット無料化にしてほしい」との要望は一切出ていません。
お部屋探しをされる方は、室内の居住性や機能性が一番気にされる部分であり、インターネット無料化はお部屋探しにおいて一番重要ではありません。もしインターネット無料化が空室対策で必ず必要であるならば、すでに大多数の物件で導入されてもおかしくはありません。
空室対策をする際に重要なのは、周りに流されて対応しないことです。この部分をしっかりと把握しないと部屋が埋まるどころか空室期間が長期化してしまう可能性が高くなってしまいます。
▶弊社事業に関しては、過去記事をご覧下さい。
【過去記事】【アパート経営】相続してから空室0にするまでやってきたこと②
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんな時は私ども(有)山長の「お手軽無料相談」をご利用ください。
過度なメール配信、強引な営業活動等は一切行なっておりませんのでどうか安心してご相談ください。


取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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