賃貸集客上、和室は無くすべきか?
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長
- 2022年7月3日
- 読了時間: 7分
更新日:2025年2月13日
賃貸物件を探している方は主要賃貸検索サイト(SUUMO/HOME'S/at-home)のいずれかを利用していま。そのため物件を募集する際上記サイト掲載することで反響数を伸ばすことが期待できます。
しかし同サイトを利用する方は希望条件を予め指定して検索するため、たった1つでも条件に合致していない部屋は、必然的に成約候補から除外されてしまいます。
したがって反響数を伸ばすには希望条件を満たすような物件の整備が重要になります。

ライフスタイルの変化に伴い、近年施工されたファミリー向け新築物件には和室は設定されていません。しかし築20年以上の物件には逆に和室があるケースが多く、貸主の中には…
「和室があると検索から弾かれてしまうから洋室化にしたほうがいいのでは?」
と考える方がいます。結論から先に申し上げますと、若い方でも受け入れられる和室であれば洋室化する必要もなく、むしろ差別化を図れるため集客にプラスになります。
本投稿は賃貸集客における和室の位置づけについてお伝えいたします。
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【本記事でお伝えする結論】
"賃貸和室に関して重要なポイント”
1.和室が減少している理由

一昔前の賃貸物件では和室があるのは当たり前でしたが、近年では和室付きの物件は減少しています。新築物件においてはそもそも標準設定されてはいません。
背景にはライフスタイルの変化と賃貸特有の事情が影響しています。それでは和室が減少した理由について詳しく見ていきましょう。
1)ライフスタイル
昔の日本のライフスタイルは「床に座る」ことを前提としていました。そのため和室は不可欠な存在でした。しかし現在は洋室化が進み、ソファーやベッドを使うのが一般的となっています。
この変化は生活スタイルや価値観のシフトを映していると言えるでしょう。その結果和室中心の部屋では…
インテリアに合わない
畳にキズや凹みが発生してしまう
ため、時代とともに洋室が急速に進み現在に至ります。
2)賃貸特有の事情
賃貸業界の商習慣として和室がある物件では退去時表替えを必ず行い、費用は故意過失関係なく借主が負担することになっています。
一般的な畳は丁寧に使用しても畳の日焼けを防ぐことが難しく、退去時表替えをしないと次の方に貸すことが困難になります。
最近の賃貸業界では「退去時の費用を抑えたい」と考える方が多くなってます。そのため自動的に退去費用(約30,000円前後)が発生する和室がある物件に入居したい方は正直多くはありません。
また法人で部屋を借りる際「和室がある物件は対象外」にしているケースが多いため、和室がある物件は客付けに弱いイメージが強まり、洋室化が進んでいるのが現状です。
2.賃貸の和室メリット

ライフスタイルの変化/表替え費用が必然的に発生してしまうため、和室がある物件は客付けが厳しくなると言われています。
しかし和室を設けることで生活音の軽減/用途に応じた使い方ができる点は、洋室では対応できないメリットです。それではそれぞれのメリットについて見ていきましょう。
1)生活音の軽減

株式会社AlbaLinkが集合住宅に入居している500人に騒音について悩みがあるか調査したところ、あると回答した方が8割いたとのことです。具体的な事例としては「足音が響く」と回答した方が最も多く続いて「声がうるさい」「宴会が騒がしい」となっています。
▶株式会社AlbaLinkが発表したプレスリリースに関しては、こちらをご覧下さい。
近年施工された新築物件は生活音対策が強化されていますが、生活音を100%なくすことは不可能です。防音性能が優れているRC物件でも普通に生活音問題は発生します。
管理会社担当者の話では、寄せられる生活音クレームの中で最も多いのは「上階からの生活音」とのことです。
フローリングは吸音性は全く期待できませんが、和室は畳自体がクッション性があるため吸音効果が期待できます。特に小さなお子さんがいる家庭では生活音クレームが発生しやすいですが、和室がある物件はない物件と比べるとクレーム発生率を抑える効果が期待できます。
2)使い勝手がいい
和室のメリットは吸音効果だけではありません。和室は様々な使い方ができるのもメリットと言えます。
和室は一般的に客間としてのイメージが強いですが、「子供の遊び場」「ベビーベッドの代用」としても活用できます。先程も伝えた通り畳にはクッション性があるためお子さんが転倒してもけがのリスクを抑えることが期待できます。
▶和室の新たな活用方法については、こちらをご覧下さい。
3.弊社和室成功事例

住環境研究所のリリースによると、戸建て住宅を購入した20代~40代は和室を採用するケースが多いとのことです。
若い世代は畳離れが進んでいると思われがちですが、戸建て住宅で和室を採用する背景には、和室そのものが問題ではなく「表替え」「デザイン」に問題があると弊社代表は考えています。
弊社物件は築年数が古いため和室が標準となっています。2018年から空き室を随時リノベーションし若い方でも受け入れやすい和モダンな魅力を持つ琉球畳を採用しています。琉球畳を採用したことで…
日焼けが発生しにくいため退去時の表替えは原則不要となり、借主負担はゼロになる
縁がない琉球畳を採用することで室内が広く感じる
ベージュ色の畳を採用すると色彩学的にリラックス効果が期待できる
原材料が和紙のため、一般的な畳と比べダニ発生率を抑えることができる
ため従前と比べ訴求効果が期待でき、和室嫌いな方でも「この和室ならOK」と受け入れられるケースが増え、入居促進効果が期待できます。
▶住環境研究所のリリースに関しては、こちらをご覧下さい。
▶弊社和室リノベーションの詳細に関しては、過去記事をご覧下さい。
4.まとめ
本投稿は賃貸集客における和室の位置づけについてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
戸建て住宅に入居された方は和室は敬遠していません。和室の畳を琉球畳に変更することで、和室アレルギーはなくなり逆に入居促進効果が高くなります。
つまり賃貸物件で和室があっても、顧客目線に立った和室を用意できれば十分集客することができると言えます。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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