ライフスタイルの変化によって賃貸の和室は激減しています。
理由としては契約上畳表替え費用が100%借主負担にしている物件が多いため忌避されてしまうからです。 そのため近年施工された賃貸物件には和室はなく、今まで和室があった物件でも洋室に変更するところが多くなってきました。
弊社物件はもともと和室がありましたが、あえて洋室へ変更せずに畳だけを変えた結果、新たな資産価値を生み出すことに成功し入居促進につな
げることができました。
本投稿は弊社で人気のリノベーションルームを例に和室のリノベーションに焦点を当てて、こだわりやポイント、費用感についてお伝えいたします。
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▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
"和室リノベーションで重要なポイント”
1.人気リノベーションルームの和室を紹介
弊社が和室をリノベーションする際、下記のポイントを大切にしています
・畳との相性を考えて、白を基調とした空間にしています。
・色彩学的にリラックス効果が期待できるベージュ色の琉球畳を採用しています。
1)和室のメリット
幅広い使い方ができる
和室のメリットはなんといっても幅広い使い方ができるところです。
子供たちの遊び場/客間/寝室など借主のライフスタイルによってさまざまな使い方ができるのは、和室でしか対応できないメリットと言えます。
フローリングと比べてケガがしにくい
畳はクッション性があるため、転倒してもけがをするリスクを軽減してくれます。特に小さなお子さんがいると、少しの転倒が大けがにつながる可能性が出てきてしまいます。
子育てしているママさんからも、和室があることによってケガのリスクが抑えられるので安心という声が多いです。
▶子育て中のママさんたちの意見については、こちらをご覧下さい。
押入がある
和室があると必然的に押入が標準となります。押入の最大のメリットは、沢山の荷物を効率よく収納できることです。布団はもちろんのこと家電製品や子供のおもちゃなどを沢山収納することができます。
嵩張る荷物を一度に収納できる点においては、クローゼットより押入の方が圧倒的に使いやすいです。
2)和室のデメリット
退去時に表替え費用が発生する
畳はどんだけ丁寧に使用していたとしても、日焼けしてしまいます。特に畳の上に家具などを置いてしまうと、入居年数関係なくくっきりと跡が残ってしまうため、退去時には表替えが必要となります。
近年は退去費用を抑えたいと考える借主は多くなってきているため、退去精算においても借主負担は実質ハウスクリーニングのみが多くなってきました。
このような流れから表替え費用が発生する和室がある部屋に入居したいと考える方は少なくなる傾向が強いため、集客上「脱・和室」を推進しなければ空室悪化を招いてしまいます。
ダニが発生しやすい
室内が高温多湿+食べカスや髪の毛などの栄養源があると、ダニにとっては好条件となるため繁殖しやすくなります。
そのため梅雨時~秋口までは掃除をまめに行う必要が出てきますが、時短掃除が当たり前となっている今の時代では、掃除に時間をかけること自体が難しくなってしまっています。
小さなお子さんがいるご家庭にとって、掃除をまめに行わなければならない場所で子育てをしようとは考えにくため、どうしても敬遠されてしまいます。
収納問題
上述の通り近年の賃貸物件は洋室化が進んでいることから、収納に関してもクローゼットが標準対応となっています。
和室がある物件の場合、収納スペースがクローゼット化になっていない可能性が高いため、利便性の部分でどうしても不利になり、敬遠されてしまいます。
3)弊社が琉球畳を採用する理由
琉球畳を知ったのは、当時通っていた美容院のオーナーさんが「和室を変えたければ琉球畳を敷いたほうがいいよ」とアドバイスしてくれたことがきっかけでした。
アドバイスをもらった2017年当時、アパート経営に行き詰まり何とか打開したいと考え、リノベーションをしようと決意しました。
しかしいきなりすべてを変えるのには抵抗を感じたので、まずはキッチンと和室で行いました。
工事完了後に募集を開始したところ、閑散期にもかかわらず募集開始後すぐに部屋が埋まりました。
▶当時の苦境に関しては、過去記事をご覧下さい。
一般的な畳との違い
当物件で採用している畳は、琉球畳と呼ばれる「縁がない半畳タイプ」のもの。
縁がある畳は堅苦しいイメージになってしまいますが、琉球畳にすることによって室内がすっきりし、部屋が広く見えやすくなります。さらに畳を交互に置く事で市松模様が生まれ、よりモダン的な空間になる点は琉球畳の最大のメリットと言えます。
また琉球畳は様々な色があるのも特徴のひとつ。弊社ではあえてベージュ色を採用していますが、上述の通りベージュ色は色彩学的に「リラックス効果」が期待できると言われています。
おうち時間が長くなっている今の時代、無意識のうちにリフレッシュできる点では、集客上効果が期待できます。
通常の畳にはイグサを使用していますが、採用している琉球畳は和紙でできているためダニ発生率を抑えることができます。
カビはダニが発生することによって繁殖しますが、弊社上級グレードの部屋には、防カビ性が期待できる漆喰を施工しているため、ダニ・カビ発生率をさらに抑えることが期待できます。
▶漆喰の効果に関しては、過去記事をご覧下さい。
3.古い和室はリノベーションしたほうがいい?
1)費用面では洋室にした方が低コスト
和室は、若い世代からは受け入れてもらえないことから、リノベーションを機に変更したほうがいいと思います。
気になる費用ですが和室から洋室へ変更する場合、弊社で取った見積もりでは約11万円程度、琉球畳にへ変更する場合で約17万円程度(処分費なども含む)でした。
費用面だけで考えれば、洋室にしたほうがいいのですが、他社との差別化を図るのであれば琉球畳に変更した方が効果的です。
予算上、琉球畳にできない貸主もいると思いますので、洋室に変更する場合の注意点を列記致します。
洋室に変更する場合の注意点
賃貸和室には段ボール襖を採用されているケースが多いですが、経年劣化などで開閉がスムーズにいかない場合があります。
そのため洋室(和室を残す場合もそうですが)へ変更する際には襖を処分しフラッシュドアと呼ばれる内装ドアに変更すると、和室感を軽減させることができます。
通常の賃貸借契約では、襖があると張替え費用は退去時に借主に請求することになっていますが、フラッシュドアに変更することによって、契約上のリスクがなくなるため集客上プラスになります。
収納を充実させる
もともと和室がある物件の場合、収納スペースの中央に棚が設置されてあります。
押入に関しては棚があることで布団や嵩張る荷物を収納する時とても役に立つものの、全ての収納スペースに棚が設置されていると、洋服などをしまう時使いにくくなってしまいます。
そこで、押入以外の収納スペースの一部を、クローゼット化にすることをおススメします。
棚を撤去しハンガーパイプを取付けることで、簡単にクローゼットができます。クローゼットが1つでもあると、古い物件であっても収納の利便性がいいと判断されますので、集客上有利になります。
4.リノベーションした和室の反響
琉球畳に変更したことによって、和モダン空間が楽しめる点と、日焼けしにくいため退去時の表替え代が原則不要になる点をしっかりと内見時に説明することで、和室のイメージを変えることに成功しました。
その結果、内見時における和室アレルギーがなくなり入居促進につなげることができました。
▶リノベーションされた和室部屋の感想は、過去記事をご覧下さい。
5.まとめ
今回は弊社アパート人気№1リノベーションルームの和室ついてお伝えしました。冒頭にお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
賃貸業界では和室は減少傾向であるが、リノベーション次第で借主/貸主双方ともメリットを享受でき、差別化を図ることができる。
予算的和室リノベーションが難しい場合、洋室変更も可能だが襖はフラッシュドアに変更した方がベスト。
賃貸で和室があるだけで、「堅苦しく今の時代に合わない」「退去時に表替え費用が発生し退去費用が多くかかる」といったネガティブなイメージしかありません。
しかし、畳の持つ吸音効果で生活音トラブルを抑制できたり、琉球畳の持つおしゃれな雰囲気で若い世代方にも受け入れられやすくなるなど上手く活用することで独自の強みに切り替えることができます。
実際弊社物件においても、琉球畳を導入したことによって他社との差別化を図ることができ、入居促進に繋げられ満室を達成することができました。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
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