キッチンリノベーションにこだわる理由

更新日：9月15日

近年では部屋探しにおける価値観が多様化しており、築年数が古い物件でも、リノベーションが施されていれば物件の判断基準が大きく変わる傾向があります。

特ににリノベーションの際には、キッチンリフォームを行う物件が多く見受けられます。キッチン交換を行う理由としては、以下の点が挙げられます。

このような理由からキッチン交換の需要は高いものの、交換には高額な費用がかかるため、一般的には既製品を導入するケースが多いです。

弊社物件は築年数が経過しているため2018年から積極的にリノベーションを行っていますが、リノベーションを実施した全ての部屋にオリジナルカフェスタイルキッチンを導入しています。

弊社のオリジナルキッチンについてご紹介します。

キッチン本体は以前から使用していたものを再利用し、扉部分に特注の無垢材を採用しています。これは弊社リノベーションコンセプトである「賃貸にいながらおうちカフェを楽しめる」を具現化するために、意図的に選んだスタイルです。

またキッチンパネルは不燃化粧板をを貼付し、機能性を利便性を向上させる目的で、新たにカウンターを設置しています。

このような施工方法を採用したため、一般的な既製品と比較するとキッチンコストは上昇します。しかし、あえて手間のかかるカフェスタイルキッチンを選んだ理由は、物件の魅力を向上させることで反響数を増やし、リノベーション後の資産価値を最大化するという戦略的な目的があるからです。

①反響数UPが期待できる

at－homeのリリースによると物件探しされている方がインターネットで検索する際、約半数以上が水回り設備を確認しているとのことです。またクックパッドのリリースでも新居選びにおいて「良いキッチン環境」を重要視している人が、過半数を超えていることが明らかになりました。

これ等のデーターから、キッチンリノベーションを行うことで、物件への反響数を従前よりもアップさせられる可能性が大いに考えられます。

ただ単に、平均的なキッチンを設置するのではなく、他にはないインパクトがあるデザインや機能性を持つキッチンを導入することで、顧客への訴求効果を一層高めることが期待できます。

実際、競合物件はオリジナルキッチンを採用していないケースが多いため、この点が差別化要素となります。弊社でリノベーションを施した物件に関しては、募集開始直後から問い合わせが増加し、早ければ退去後すぐに内見予約が入るほどの反響を得ています。

さらには内見当日にその場で、入居申込が入ることも珍しくはありません。

②リノベーション後の資産価値を最大化させる

競合するリノベーション物件増えると、市場の飽和によってリノベーションの価値は時間と共に低下してしまいます。しかし競合が簡単に真似できないほどの差別化を行うことで、価値の目減りを最小限に抑えることが可能です。

これにより、以下のメリットが期待できます。

結果として、物件の競争力を維持し、安定した収益確保が可能になります。

2025年2月に初めてリノベーションを行った部屋が退去となったので、リノベーション直後と退去直後のキッチンとリビングの写真を比較してみました。

無垢材は経年変化により飴色へと変わる特性を持っているため、時間の経過と共にキッチン全体が温かみのある印象へと変化しています。このおかげで、弊社が掲げるリノベーションコンセプトである「賃貸にいながらおうちカフェを楽しめる」をより体現しやすい空間が実現しました。

こちらの部屋は退去後家賃を2,000円アップして募集したところ、なんと募集開始時点ですでに入居申込が入るほどの反響を得ることができました。

キッチンリノベーションは、投資額が高い分その効果を数字で確認したいと思っている方も多いでしょう。果たして、リノベーションを実施したことで、入居率や年間家賃収入にどのような変化があったのでしょうか？

リノベーション前の2017年と昨年度のデーターで比較してみると、入居率は驚くべきことに約21%アップ。また、年間家賃収入は約430万円も増加しました。

さらに2020年以降は4期連続で増収増益を達成。この結果に加え、アンケート調査でも「カフェスタイルキッチンが入居を決めるポイントになった」と回答する借主が多く見られることから、カフェスタイルキッチンが費用対効果の高いリノベーションとして、機能していることがわかります。

ではなぜ、リノベーションでこうした成果が得られるのでしょうか？それには理由があります。

リノベーションが施された物件は、付加価値場向上するため、より早く借主を確保しやすくなるだけではなく、家賃の値上げも現実的になります。そして、その付加価値が魅力的であればあるほど、空室期間の短縮や収益アップにつながっていくのです。

しかし、リノベーション成功のカギはたんに物件を新しくするだけではありません。一番重要なのは「リノベーション後の価値」をどう保ちながら運用していくかという点。例えば、物件の価値の目減りを抑えられれば、借主は「家賃以上の価値を感じる部屋」と認識するようになり、長期入居に繋げやすくなります。

弊社が特にキッチンリノベーションにこだわっているのは、この付加価値維持に最適な方法だからです。

今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない！」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

そんな時は私ども(有)山長の「お手軽無料相談」をご利用ください。

過度なメール配信、強引な営業活動等は一切行なっておりませんのでどうか安心してご相談ください。

取締役　長田穣(オサダミノル)

アパート経営、空室対策コンサルタント

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