築年数が経過した賃貸物件をリノベーションする際、床材も合わせて張り替えるケースがとても多いです。床材を張り替えることで室内印象は格段に向上するため、入居促進効果が期待できます。
ただし賃貸物件の特性を考えた上で張替えを行わないと、場合によっては入居後クレームが発生することがあるので注意が必要です。
賃貸床材リノベーションのメリット
築年数が経過している物件はダークブラウン系の合板フローリングが貼られていることが多いです。同色が決してだめとは言えないものの…
ダークブラウンは収縮色に該当するため、使用面積が増えるほど圧迫感を感じやすくなる
家具との配色バランスが難しくなる
室内全体が暗めに見えてしまう
デメリットがあります。リノベーション物件に入居される方は…
家具とのレイアウトがしやすい部屋/統一感がある部屋を希望
室内が明るい部屋
を希望されています。そのためリノベーションを機に家具とのレイアウトを考慮した明るめの床材を変更することで内見時の室内印象が格段に向上し訴求力が期待できる部屋となります。
賃貸床材リノベーションの施工方法
賃貸床材をリノベーションする場合の施工方法としては「張替え」「重ね張り」の2つあります。それぞれの特徴をまとめると以下の通りとなります。
張替え:既存の床材を撤去した後新しい床材を張り替える
重ね張り:既存の床材の上に新しい床材を張り付ける
賃貸物件で床材リノベーションする際は工期短縮及びコストカットの関係で、後者を採用するケースが圧倒的に多いです。
また床材リノベーションする際よく採用されるのは「フロアタイル」「クッションフロア」の2つです。それぞれメリット/デメリットがありどちらがいいかは貸主によって判断が異なります。
▶フロアタイルとクッションフロアについては過去記事をご覧下さい。
賃貸床材リノベーションする際の注意点
上階からの生活音対策
リクシル住宅研究所が2015年に発表したリリースによると、物件築年数が古くなるほど上階からの生活音に不快に感じる方は多くなっています。
築5年未満 | 5年~10年 | 10年~15年 | 15年~20年 | 25年~30年 |
27.9% | 21.3% | 23.6% | 28.0% | 32.1% |
(数字は不満を感じている人の割合)
驚くべきことは賃貸物件の機能性に不満を感じている方の約35%は引越しを検討しているとのことです。
リノベーションを行う物件は築20年以上が殆どですが、床材を変える際上記を意識している貸主はおそらく皆無に近いと思います。床材リノベーションをする際、生活音対策を行えば内見時の物件印象がプラスになるので、成約率が高くなります。
デザイン性を意識する
部屋全体の色を100%とした場合、内装色70%/家具やカーテンの色25%/小物等の色5%にまとめ室内配色を3色以内にすると誰でも簡単におしゃれな部屋を作ることができます。
そのため床材リノベーションする際は、壁材と同色or2色までにすると入居後のレイアウトが非常にしやすくなるため入居促進効果が期待できます。
床材が腐食していることもある
築年数が経過すると目視できない部分で水漏れが発生/湿気などの影響で床材を支える根太が腐食することがあり、大抵は床材を張り替えた際にわかります。
腐食した根太を放置すると最悪床が外れる可能性も出てきます。そのため根太が腐食した場合は、新しいものに交換した上で床材を施工するため追加費用が発生します。
まとめ
リノベーションを機に床材を一新すると室内印象がとても良くなるため入居促進効果が期待できますが、一方で築年数が古くなると新築物件と比べ遮音性が低下/床材の腐食などが発生しやすくなるため、床材張替えの際には対応した方がよさそうです。
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