近年では部屋探しの多様化が進んだこともありリノベーション物件に入居される方が増えてきています。リノベーション物件の魅力と言えばやはり室内のデザイン性が優れている点です。
賃貸物件の照明は基本的に借主が用意するケースが多く、一部のリノベーション物件も同様ですが、リノベーションを機に照明を一新することでリノベーション価値がさらに向上し、入居促進/資産価値向上が期待できます。
そこで本投稿はリノベーションの魅力を最大化させる照明についてお伝えいたします。
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▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
1.賃貸物件の照明事情
冒頭でもお伝えした通り賃貸物件では築年数関係なくが照明が用意されていません。各部屋に引きかけシーリングが設置されているため、入居後借主が用意して設置しなければなりません。
引きかけシーリングは基本的に各部屋に1つ(LDKは2つ)設置されているため、多くの物件では明るさを求めシーリングライトを設置するケースが圧倒的に多いです。
▶賃貸物件に照明が設置されていない理由については、こちらをご覧下さい。
シーリングライトは1つ設置することで部屋全体を明るくすることができ、また金額もリーズナブルなため設置する方が多い反面、「光陰のメリハリ」ができないため、不自然に明るくオフィスのような雰囲気になってしまいます。
そのためリノベーション部屋にシーリングライトを設置すると、リノベーションの魅力を最大化させることが難しくなってしまいます。
2.賃貸リノベーションで変える照明提案
1)どこまで照明を変えればいいのか?
リノベーションを機に照明をリニューアルすることで、生活感が一切感じられないため訴求力が高まり内見時の物件印象を高めることが期待できます。
ただ全ての照明を交換すると費用が嵩んでしまいます。そのため集客上特に重要となる箇所のみ対応することでコストダウンができます。
照明リニューアルが必要な部分①:LDK
リノベーション物件に興味を持っている方は「LDKの室内インテリア」を意識しているため、LDKの照明リニューアルは必須となります。
照明リニューアルが必要な部分②:玄関
玄関エントランスは「備え付け照明」が設置されているものの、採光が入りにくいため薄暗い印象がとても強くなってしまいます。リノベーションを機に照明リニューアルすると内見時の室内印象が良くなるため入居促進効果が期待できます。
2)LDKの魅力を高める照明とは?
ペンダントライト
ペンダントライトとは天井からコードなどで吊るして使う照明のことです。一般的な照明と比べ光源は低く明るさは期待できませんが、アクセントとして活用することでキッチン/ダイニングの印象を高められるため、リノベーションの魅力を最大化させることができます。
ダウンライト
ダウンライトとは天井に埋めこむタイプの照明器具のことです。ダウンライトは「照明自体が天井とフラット」になるため圧迫感がなく室内を広く見せる効果が期待できます。
ダウンライトは限られた範囲しか明るくなりませんが、複数設置することで室内全体の明るさをカバーすることができます。
3)玄関エントランスの魅力を高める照明とは?
玄関エントランスには備付照明が設置されていますが、ワンポイント照明のため思っている以上室内が明るくなりません。
玄関は家の顔ともいうべき部分です。そのためリノベーションを機にエントランスの内装を変えることですっきりした空間になりますが、照明器具をそのまま活用するとリノベーション効果が半減してしまいます。
そこでリノベーションを機にダウンライトを新設することで、明光性が期待でき生活感が感じらないすっきりとした玄関エントランスになるため、内見時の物件印象を高めることが期待できます。
3.照明の費用について
ダウンライトを新設する場合、配線工事が必要になるため「電気工事士」の資格を持った方に依頼しなければなりません。また施工の際、天井に穴をあけるため内装工事も必要になります。
ペンダントライトを設置する場合、ライティングレールを新設しなければなりません。ただ既存の引き掛けシーリングを活用すればコストを抑えることが期待できます。
気になる費用ですが一般的なLDKで照明交換+内装張替え(天井のみ)を行うと20~30万円程度かかります。
4.弊社事例紹介
弊社物件は築年数が経過しているため2018年から空き室を随時リノベーションしています。全20戸中14戸リノベーション済みで基本フルリノベーションを行い家賃値上げを行っています。
弊社物件ではリノベーションを機に全室弊社オリジナルのカフェスタイルキッチンを導入していますがLDKにペンダントライトとダウンライトを設置しています。
ペンダントライトをキッチン付近に設置することで、カフェスタイルキッチンの魅力をさらに高めることができるため、まるでおしゃれなカフェのお店にいる雰囲気を味わえます。
またダウンライトを設置することで室内空間がすっきりします。ダウンライトは手間がかかるため施工費用が掛かってしまいますが、ダウンライトを設置していない物件は多いことから物件付加価値を高めることができるため、客付け効果が期待できます。
リノベーションを機に玄関エントランス照明もダウンライト2基取付けています。弊社リノベーションは白を基調とした室内インテリアになっているため、従前と比べエントランスがとても明るくなりました。
さらに人感センサーも取り付けてあるため、利便性が向上し借主からも喜ばれています。
5.まとめ
今回はリノベーションの魅力を最大化させる照明についてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。
リノベーションは費用が高額になるため、照明器具を新設することに対し懐疑的になる貸主は一定数いると思います。
ただ競合物件の差別化を図らない限り、早期客付け+家賃値上げは厳しくなり、さらに今後リノベーション物件は増加することが予想されるため、競合物件との差別化を図らなければ生き残ることが難しくなります。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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