賃貸リノベーションの魅力とは？
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長
- 7月9日
- 読了時間: 6分
物件の築年数が経過すると資産価値が徐々に低下し、空室が目立ち始めます。その結果、客付けのために家賃値下げを余儀なくされるケースが少なくありません。
ところが、近年の賃貸市場では、全国的に空室率の悪化が問題になっており、競争力が低下した築年数が古い物件は、家賃値下げしただけでは早期成約を実現するのは、非常に困難な状況です。
この課題は、リノベーションを行うことによって解決することが可能です。
リノベーションを行うことで物件資産価値が向上させ、同築年の物件と比べて競争力を高めることができるため早期客付けが期待できますが、全面改修が必要になるため、高額な費用が発生します。
それでも、リノベーションを行うと以下3点の費用対効果が期待できます。そこで今回は賃貸リノベーションの魅力についてお伝えします。
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賃貸リノベーションの魅力①：空室による家賃機会損失を少なくする
築年数が経過した物件では、間取りが現代のライフスタイルにそぐわなくなり、設備も古くなっているため機能性が低下しています。そのため、たとえ表装リフォームを強化しても、物件の魅力が十分に伝わらず、顧客の獲得が難しくなるケースが少なくありません。
結果として空室期間が長引き、収益性の低下が懸念材料となることが多いです。
一方で、近年の賃貸業界では部屋探しにおける価値観が多様化しています。それに伴い、物件選びの基準は築年数だけに縛られることなく、リノベーションされた物件に対しても、注目が集まるようになっています。
リノベーション物件は、新築物件と同等のクオリティーを持ちながら、家賃が比較的リーズナブルという特徴があり、顧客ニーズを満たす可能性が非常に高いです。その結果、部屋探しの選択肢を広げ、競争力を高めることで早期成約が期待できます。
さらに早期成約が実現することで、空室による家賃収入の機会損失を軽減することができます。特にリノベーションを借入で行った場合、早期成約によって投資回収の期間を短縮できるため、貸主のキャッシュフロー改善に繋がる可能性があります。
このような視点から考えると、築年数が古い物件の課題解決策として、リノベーションは非常に有効と言えるでしょう。
賃貸リノベーションの魅力②：家賃値上げが期待できる
近年ではインフレの影響で、様々な経費が増加しており、不動産業界でもその影響が広がっています。
物価上昇は、借地借家法に基づく正当事由として認められる可能性が高いため、貸主は借主に家賃値上げ要求することができます。しかし家賃値上げには、貸主と借主双方の合意が必要になるため、借主が納得しなければ、実施することが難しいのが現状です。
一方築年数が古くなった物件をリノベーションを行うことで、従前と比べ物件価値が大幅に向上させることができます。リノベーションによって物件の魅力が引き上げられるため、従前より家賃値上げを行っても、顧客も納得しやすくなります。
さらに適切な家賃設定を行えば、物件募集への悪影響を抑えつつ、収益アップを期待することも可能です。加えて家賃を値上げすることで、属性の高い借主が集まりやすくなり、その結果騒音トラブルや家賃滞納といった問題も、減少する傾向にあります。
こうした条件は物件管理の安定化に繋がり、賃貸経営をよりスムーズに進めるためのカギとなります。以上のように、時勢や物価の価値向上に合わせた家賃の調整は、賃貸経営を成功させるための重要なポイントと言えます。
インフレ時代を乗り越えるには、柔軟な運用と適切な戦略が欠かせません。
賃貸リノベーションの魅力③：客付け力がアップ
仲介会社の主な収入源は、賃貸契約が成立した際に得られる仲介手数料です。仲介手数料は最大で家賃1,1か月分までとなり、仲介担当者はその成果を基に評価される仕組みとなっています。
仲介担当者の評価基準は、契約本数と契約金額であるため、担当者は物件紹介時に、戦略を立てる傾向があります。自社管理物件ではノルマ達成が難しい場合、他社物件であっても契約がしやすいと判断すれば優先的に物件紹介を行います。
近年注目されているのがリノベーション物件です。築年数は古いものの、水回りや室内インテリアなどが新築並みに改修されていることから、多くの借り手に支持されています。
具体的には以下のような特徴が、リノベーション物件の魅力として挙げられます。
新築レベルに整えられた設備が、借り手の関心を引き付け、物件への問い合わせが増加することが期待できる。
同築年数の物件と比べると、やや高い家賃設定が可能になるため、その分仲介手数料収入も増える。
これらのメリットから、リノベーション物件は仲介担当者から紹介される頻度が高くなります。契約に繋げることで得られるメリットが多いため、ノルマ達成を目指すうえで有力な選択肢となっているのです。
まとめ
賃貸リノベーションについて「費用がかかる」「本当に効果があるのか」といった不安を抱える貸主は少なくありません。
しかし今後の賃貸市場を見据えると、この疑念を乗り越える必要があるかもしれません。少子化による人口減少と物件供給過多が続く中、空室率の悪化は避けられない現実です。
そして資産価値の低下した物件は、借り手に選ばれることが難しくなり、最悪の場合、市場から淘汰されてしまう可能性もあります。この厳しい状況を打開するひとつの方法。それがリノベーションです。
弊社では実際に所有物件のリノベーションを行い、大きな成果を上げています。リノベーション後には稼働率がアップし収益性も改善。さらに、その物件は「人気物件」として新たな価値を生み出しました。
その成功事例は、メディアにも注目されるほどです。特に築年数が経過した物件において、リノベーションはその物件を再び輝かせるための最適な方法と言えます。
「収益性を向上させたい」「空室問題を改善した」と考えている方は、ぜひ一度弊社にご相談下さい。リノベーションの力で、あなたの物件も新しい魅力を取り戻すお手伝いをいたします。
取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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