賃貸リノベーションで家賃値上げ成功事例紹介
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長
- 4月21日
- 読了時間: 8分
近年の賃貸市場は部屋探しの選択肢が多様化しており、個々のライフスタイルに合った住まいをを求める方が増加しています。そのため、築年数が古くても顧客ニーズに応じたリノベーション物件に入居される方は増えてきています。
また最近のインフレの影響で新築物件の家賃が上昇し、実質賃金はマイナス状態が続いています。このため以前と比べ新築物件に入居するハードルが高くなり、一部の顧客は家賃がリーズナブルなリノベーション物件を選ぶ傾向が強まっています。
リノベーションを行うと資産価値が高まるため従前と比べ家賃値上げが容易になり、物件稼働率や収益改善が期待できます。これにより、安定した家賃収入を得ることができます。
本投稿は弊社物件を例に挙げて、賃貸リノベーションによって家賃値上げに成功した事例について、お伝えいたします。
▶︎お知らせ◀︎
私の経営する有限会社 山長ではアパートの経営改善、空室対策など賃貸経営者を支援するコンサルティングサービスを行なっています。自己破産寸前の状態から空室ゼロへ、そして安定した入居率を実現するまでに至った経験をもとにオーナー様と一緒になって改善のお手伝いをさせていただきます!
まずはお手軽無料相談からお問い合わせください。
【本記事でお伝えする結論】
1.賃貸経営におけるリノベーションの重要性

本題に入る前に賃貸経営におけるリノベーションの重要性を改めてお伝えいたします。一般的にアパート経営は他の投資と比べるとリスクが低く、借主を確保できれば安定した家賃収入を得ることができます。
しかし賃貸物件の資産価値は時間の経過と共に減少し、家賃も年1%下落すると言われています。また資産価値が下がると物件競争力も低下し、さらに築年数が古くなると物件供給が過剰になるため、適正家賃で募集しても客付けが厳しく空室期間が長期化しやすくなります。
築年数が古くなってもリノベーションをうことで、物件資産価値と競争力を向上させることができます。近年では部屋探しの多様化、個々のライフスタイルを重視する方が増えているため、リノベーション物件の需要は急速に高まっています。
実際にリノベーションを実施している物件は、家賃値上げと収益改善に成功していることから、築20年以上経過した物件は、リノベーションを行うことで安定した家賃収入を確保しやすくなると言えます。
2.賃貸リノベーション費用について

貸主にとって一番気になるのはリノベーション費用ですが、賃貸リノベーション費用は物件の状態や工事内容、施工規模などによって異なります。一般的な目安としては1戸当たり120~400万円程度です。
またリノベーションによる家賃値上げ率はエリアやリノベーション内容によって異なるものの、最大でも新築物件家賃の8割以下までと言われています。
リノベーションを行っても費用を回収するまでに数年かかり、また長期入居に繋げなければ利益を確保することができません。リノベーション投資を効果的に行うには、以下の点を意識することが重要です。
部屋探しされる方の約半数以上は水回りを重視しているため、リノベーションを機にリニューアルする
キッチン交換する場合、カウンタースペースを拡充すると、内見時より魅力的な提案ができる
室内内装を張り替える際、統一感があるデザインを採用することで、空間に一体感を持たせられる
靴箱リニューアル、収納スペースをクローゼット化にすることで収納力を向上することができる
3.賃貸リノベーションで家賃値上げに成功した事例紹介

弊社物件は築年数が経過しているため、2018年から空き室を随時リノベーションを行っています。間取りが2LDK~3LDKで、主に20~30代カップルや新婚夫婦が多く入居されることから、女性に人気が高いカフェスタイルに特化したリノベーションを展開したところ…
リノベーションを機に家賃8~10%家賃値上げに成功
2020年以降4期連続で増収増益を達成、年間物件稼働率95%以上を常に維持
昨年度(2024年)は家賃収入が過去最高
を更新することができました。それでは2025年3月に完成した弊社リノベーション成功事例をお伝えします。
成功事例①:カフェスタイルキッチン

クックパッドのリリースですでに明らかになっていますが、部屋探しされる方は多少希望条件を妥協してまでも充実したキッチンがある物件を求めています。
そこで弊社物件ではリノベーションを機にオリジナルのカフェスタイルキッチンを導入しています。
既存キッチンをリメイクし、無垢材扉とキッチンパネルをリニューアルした壁付けキッチンですが、温かみと心地よさが感じられ、さらにカウンターを新設することで利便性や機能性を大幅に向上させることができました。
その結果、今では弊社リノベーションの象徴的な存在となり、内見者が入居を決める際の重要な要素の一つとして認識されるようになりました。
成功事例②:室内内装を統一

リノベーション物件を探している方は、入居後のインテリアデザインに対して非常に高い関心を持っています。室内インテリアデザインを最適化するには、室内配色を3色以下に抑えると効果的と言われています。
そこで弊社物件ではリノベーションを機に室内内装を全て統一し、配色を2色以下に抑えています。一見すると地味な部屋に見えますが、シンプルなインテリアは流行に左右されずまた、入居後にレイアウト変更も容易なため、女性のお客様からは高い評価を頂いています。
成功事例③:水回りの差別化


リノベーション物件では浴室を最新のシステムバスにリニューアルすることが一般的ですが、既存浴室を撤去してからシステムバスを組み立てるため工期が長くなり、最低でも60万円以上の費用がかかってしまいます。
またシステムバスを導入してもリノベーション全体のクオリティーが高くなければ、入居促進に繋げることが難しくなります。
そこで弊社物件では、既存浴室を活かし内装と水栓、鏡をリニューアルする方法を行っています。これによりシステムバス設置と比べ約3分の1の費用で対応でき、顧客満足度を向上させることが可能なため、浮いた費用を造作洗面台の設置に充てています。
リノベーション物件で造作洗面台を設置しているケースはほとんどなく、また一般的な洗面台は画一的なデザインのため、あまり好まれない傾向があります。そのためシステムバスを導入するより造作洗面台を設置した方が、競合物件の差別化を図ることができ早期客付けが期待できます。
さらにトイレは保存状態が良ければ交換せず、内装のみのリニューアルすることで、コストを削減し古さを感じさせないおしゃれなトイレ空間となります。必要な部分のみに費用をかけることでコスト削減に成功している弊社リノベーションは、不動産系メディアからも多数紹介され注目を集めています。
▶弊社代表が取り上げられた記事媒体は、こちらをご覧下さい。
4.賃貸リノベーション効果を検証する

リノベーションを行うことで物件全体に競争力が向上するため、早期客付けや家賃値上げが期待できます。しかしリノベーションには約200万円の費用がかかるため、投資効果がなければリノベーションを行う意味がありません。
弊社物件では2018年から空き室を随時リノベーションを行い、本執筆時の2025年4月21日現在、全20戸中15戸リノベーションを完了し全室満室となっています。リノベーション前と昨年度の年間入居率と家賃収入を比較すると…
入居率は21.4%向上し、99.04%を達成
家賃収入は約430万円アップ
させることに成功しています。一般的な賃貸物件の平均空室期間は約4か月と言われていますが、弊社リノベーションの場合、平均1か月前後で埋まり、早ければ入居中に申込が入ることもあります。
リノベーションにかかる費用は約200万円ですが、早期客付けに成功しさらに当方が希望する家賃で貸し出すことができるため、年々利益が増加しています。このことを考慮するとリノベーション投資に対する費用対効果は十分期待できると言えるでしょう。
5.まとめ
今回は賃貸リノベーションによって家賃値上げに成功した事例について、お伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
近年はインフレの影響により新築物件の家賃が高騰しているため、リノベーションを行うことで部屋探しの選択肢が広がり収益向上させることが期待できます。
しかしリノベーションを行ったとしてもその価値は新築物件には及ばないため、新築並みの家賃設定を行うとリノベーション物件の魅力が半減し、客付けが厳しくなりますので、注意が必要です。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんな時は私ども(有)山長の「お手軽無料相談」をご利用ください。
過度なメール配信、強引な営業活動等は一切行なっておりませんのでどうか安心してご相談ください。


取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
あなたのアパート経営を支援させていただきます!
▶︎〒400-0053 山梨県甲府市大里町2090
▶︎まずはお気軽にお問い合わせください
055-241-2218
090-8514-3562
تعليقات