近年築年数が古い物件を再生させる「リノベーション」の認知度も高くなったことから、昔と比べるとリノベーションをしっかり行えば部屋探しの際築年数で物件判断される方は少なくなったと言えます。
ただ視点を変えればリノベーションを展開する物件は今後多くなることから、生き残るために仲介会社担当者が紹介したいと思えるようなリノベーション部屋を提供しなければなりません。
本投稿は仲介会社が紹介したくなるリノベーション賃貸について、お伝えいたします。
▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
"仲介会社が紹介したくなるリノベ物件ポイント”
1.リノベーションしても結果が出ない物件
築年数が古い物件をリノベーションすることで、資産価値が一気に高まるため
早期客付け
家賃値上げ
が可能となってきますが、中にはリノベーションしたのに結果が出ない物件もあります。結果が出ないリノベーション物件に共通しているのは以下の4つです。
水回りが一新していない
特にキッチンに関してはリノベーションの顔ともいうべき部分であるため、設備交換していないと古さが出てしまうため客付けに不利になります。
また洗面台がシャワータイプではない/浴室水栓が2ハンドルタイプ、バランス釜浴槽をリフォームした形跡ある部屋は、使い勝手が悪くまた清潔感が感じられません。特にファミリー物件では女性客から敬遠されるため客付けは厳しくなります。
和室がある
近年では退去費用を抑えたいと考える方が多いため、退去時に表替え代が必然的に発生する和室がリノベーション物件にあると、敬遠される可能性が高くなります。
ただし若い世代にも受け入れやすく、また原則表替え不要となる「琉球畳」を敷いた和室ならば受入れてくれる可能性は高くなります。
▶琉球畳に関する詳細は、過去記事をご覧下さい。
統一感がない
室内空間をよりおしゃれにしようと近年では室内にアクセントクロスを施工する物件が多くなりました。
室内空間に調和したアクセントクロスが施工されていれば問題ないのですが、ただ一部のリノベーション物件では、奇抜なアクセントクロスが採用されています。
奇抜すぎる色にしてしまうと室内インテリアが難しくなる→統一感がなくなるため、内見時に不利になる可能性が出てきます。
▶アクセントクロスの注意点に関しては、過去記事をご覧下さい。
物件清掃が行き届いていない
築年数が古い=物件が汚いイメージはどうしても拭えません。
そのため内見時、共用部や物件外観が汚いとたとえリノベーションされていても逆効果となり、客付けに結び付けにくくなります。
▶物件清掃の重要性に関しては、過去記事をご覧下さい。
2.仲介会社が紹介したくなるリノベーション賃貸とは?
同じ築年数であっても原状回復程度の部屋と比べ、リノベーション済みの部屋はクオリティーが高くなっているため反響数/内見数アップが期待でき早期成約に繋げやすくなります。
早期成約に近づけるためには、以下の3点が重要になると弊社代表は考えます。
1)デザイン性
リノベーション賃貸に入居される方は、室内デザイン性を非常に気にしています。ただおしゃれな部屋を作るのではなく、入居後も「飽きない」部屋を作ることがポイントとなります。
室内デザイン性を強化するためには、以下のポイントを抑えることが重要です。
室内インテリアの色は2~3色にまとめ、統一感を意識する
白を基調とした明るい部屋作りを意識する(インテリアとの相性が一番いい)
2)利便性
内見者は事前にエリア内家賃相場を調べてくるため、リノベーション部屋の利便性に満足できなければ「家賃が高い」イメージを植え付けてしまうため他の物件に流れてしまいます。
利便性に関して確認されるポイントとは…
キッチン収納、調理スペース
室内収納(クローゼットがあるか、収納力があるのか)
洗面脱衣所内に収納があるか
ファミリー物件に入居される方は、荷物が多くなってしまうため収納はとても気にしています。そのためリノベーション時に上記対応していないと、内見時に不利になってしまいます。
3)客付けに協力的な貸主
賃貸経営を理解している貸主は、内見時/入居申込時に家賃交渉などが入った際、可能な限り交渉に応じてくれます。
集金管理物件では条件変更する場合貸主決裁が必要になりますが、すぐに対応してくれる貸主物件は仲介会社的に「クロージングがしやすい物件」と認識してくれるため、優先的に紹介してくれる可能性が高くなります。
広告料を設定することで、仲介会社は積極的に紹介してくれます。ただ近年では物件供給数が飽和状態となっているため、昔と比べると広告料設定効果が期待できないのが現状です。
▶広告料に関する詳細は、過去記事をご覧下さい。
3.まとめ
今回は仲介会社が紹介したくなるリノベーション賃貸について、お伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
弊社物件は築年数が経過しているため、2018年から空き室を随時リノベーションを行っています。
デザイン性と利便性を強化したカフェスタイルに特化したリノベーションを展開することで、年々反響数が増加し他社仲介会社からも積極的に案内されるようになりました。
弊社リノベーションの詳細は過去記事をご覧下さい。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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