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賃貸壁付けキッチンのインテリアデザインポイント


近年部屋探しの多様化が進みリノベーション物件が注目されています。リノベーション物件の魅力はデザイン性が高く新築物件並みのクオリティーなのに家賃がリーズナブルに抑えられている点です。



基本的にリノベーションする際、設備はすべて新しいものに交換します。



築年数が古い物件には壁付けキッチンが設置されているケースが多いですが、同型キッチンを導入する際インテリアデザインを意識すると、対面キッチンよりデザイン力が高くなるため入居促進/収益アップ効果が期待できます。



本投稿はリノベーションの際に役立つ「賃貸壁付けキッチンのデザインインテリアのポイント」についてお伝えいたします。


 

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▼目 次

 

【本記事でお伝えする結論】




1.壁付けキッチンとは?なぜ人気がないの?


壁付けキッチンとは?なぜ人気がないの?

壁付けキッチンとはキッチン本体が壁側に設置されているタイプのことです。壁付けキッチンの最大の魅力は壁側にキッチンが設置されているため、部屋を広々使える点です。




一方対面キッチンはリビング側にキッチン本体を設置するため、約4帖のスペースを確保しなければなりません。そのため対面キッチンを設置するとダイニング/リビングスペースが狭くなり圧迫感を感じてしまいます。




しかし近年施工された新築物件には対面キッチンが設置されています。室内空間が制限される対面キッチンが人気なのは室内広さよりリビング内の様子を伺いなら料理ができる点を重視する顧客が多くなったからです。



特にお子さんが小さい場合、片時も目を離すことができませんが、対面キッチンが設置されていると振り向かないで済みます。さらに作った料理をそのままダイニングに運びやすくなるため、家事がとてもラクになる点も人気が高い理由のひとつと言えます。



2.賃貸壁付けキッチンリノベーションする際のポイント


賃貸壁付けキッチンリノベーションする際のポイント

壁付けキッチンがある築年数が古い物件をリノベーションする際、人気が高い対面キッチンに変更した方が集客上有利になることは間違いありません。



しかし壁付けから対面キッチンに変更すると、キッチン本体費用の他に…



  • 既存キッチン解体+処分費用

  • ガス/水道配管工事費用

  • 内装費用



が別途発生するため最低でも100万円以上の費用が発生します。かかった費用は家賃に転嫁することはできますが、新築物件並みの家賃設定にすると逆効果となってしまい早期客付けが厳しくなってしまいます。





弊社代表は壁付けキッチンをリノベーションする場合、無理して対面キッチンにする必要はなく同型キッチンを新設するだけで十分集客&費用対効果は期待できると考えています。




同型キッチンを新設する場合以下の点を対応することで、費用対効果を最大化させることができます。



  • 作業台を新設する

  • 映えるキッチンにする



それではそれぞれのポイントを見ていきましょう。



作業台を新設する


壁付けキッチンは壁に接しているため「料理に集中できる」点はメリットと言えます。



しかしダイニング/リビングを見る際は、都度振り向かないといけません。これが壁付けキッチンの最大のデメリットですが、壁付けキッチンの後ろに「作業台」を設置することでリビングにいる家族とコミュニケーション取りながら料理をすることができます。



また賃貸物件で採用されているキッチンは「作業台」があまり確保されていないため、借主によっては使いにくさを感じてしまいます。



作業台を設置することで利便性が向上するため、料理がしやすくなり、さらに配膳代わりとしても活用できるため、一石二鳥となります。



映えるキッチンにする


リノベーション物件を探している方は「デザイン力が高い部屋」で生活したいと考えています。またキッチンは「賃貸物件の顔」ともいうべき存在で、キッチンのクオリティー次第で入居が決まってしまうと言っても過言ではありません。



そこで壁付けキッチンを「インテリアアイテム」として見せることができれば、所謂「映えるキッチン」になるため入居促進効果が期待できます。



3.賃貸壁付けキッチンのインテリアデザインポイントと

は?



弊社物件は築年数が古いため2018年から空き室を随時リノベーションを行っています。弊社物件間取りは2LDK~3LDKで入居される方の大半は20~30代カップル/新婚さん、部屋探しの主導権はほぼ女性のため、人気が高い「カフェスタイル」に特化したリノベーションを展開しています。



リノベーション前のキッチンは壁付けタイプでしたが、コスト削減+競合物件との差別化を徹底する目的から、既存キッチンを生かした弊社オリジナルのカフェスタイルキッチンを開発しました。



オリジナルキッチンを開発したことで集客ターゲットとなる20~30代女性の反響を得ることに成功し2020年以降成約期間を大幅に短縮させることに成功しています。



弊社オリジナルキッチンのインテリアデザインのポイントは以下3点を挙げることができます。



  • ナチュラルキッチンにする

  • カウンターをつける

  • 内装を意識する



それではそれぞれのポイントを見ていきましょう。



1)ナチュラルキッチンにする 


ナチュラルキッチンにする 

毎日の家事で最も長くいる場所はキッチンです。女性がキッチンに求めるものは機能性や利便性ですがそれ以上に居心地がいい空間でなければ、ストレスが溜まってしまいます。



一般的なキッチンは画一的なデザインが多く、また多くのリノベーション物件で導入されているため、訴求力/費用対効果を最大化させることが難しくなります。



そこで弊社リノベーションではあえて既存キッチンを生かしたナチュラルキッチンを開発/製作しています。



キッチン本体はそのまま活用し扉/パネルを一新しています。扉には本物の無垢材を使用し、市販化されていないため家具屋さんに毎回特注で製作してもらっています。無垢材を使うことで経年変化が楽しめ時間と共に温かみや温もりが感じてきます。





2)カウンターをつける


カウンターをつける


キッチンをカフェスタイルにするにはカウンターが必須です。そこでリノベーションを機にカウンターを設置することで、リビングにいる家族との会話を楽しみながら料理することができます。



弊社リノベーションは2つのタイプがあり、家賃値上げを目的としたフルリノベーション部屋とリノベーション個所を限定し家賃据え置くタイプがあり、上級グレードの部屋には特注のカウンター、据置タイプの部屋にはIKEA製カウンターをそれぞれ設置しています。



キッチンの魅力を最大化させるため、カウンターも無垢材で製作されたものを導入することで統一感を図ることができ訴求効果を高めることができます。



3)内装を意識する


カフェスタイルキッチンの魅力を最大化させるため、弊社リノベーションは白を基調とした室内インテリアを意識しています。



白を基調とした内装はオーソドックスと思われてしまいがちですが、部屋の約7割を占める壁/天井/床色を同色にすることで…



  • バランス感覚があり誰でもおしゃれな部屋を作ることができる

  • カフェスタイルキッチンの魅力が高まり訴求効果が期待できる

  • 白は膨張色のため、室内が広く見える



ため内見時の物件印象を高めることが期待できます。



 

▶弊社リノベーションキッチンの詳細は、過去記事をご覧下さい。


 

4.まとめ


今回はリノベーションの際に役立つ「賃貸壁付けキッチンのデザインインテリアのポイント」についてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。





リノベーションを機に対面キッチンに変更すると訴求効果は十分期待できます。しかしコストがかかり過ぎてしまうため家賃を大幅に値上げせざるを得なくなりますが、現在インフレ状態が続き賃金も上昇していないことを踏まえると、大幅な値上げは逆効果となってしまいます。



そのため無理してまで対面キッチンにせず、従前と同型キッチンにし利便性やデザイン性を強化することで、反響数/家賃UPは十分期待できます。




今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。


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空室対策コンサルタント 有限会社山長
有限会社山長 長田 穣

取締役 長田 穣(オサダミノル)

アパート経営、空室対策コンサルタント


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