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賃貸リノベーションでおススメの素材とは?

更新日:9月15日


近年では部屋探しの多様化が進み、築年数が古くてもリノベーションが施されていれば、物件の判断基準が変わりつつあります。



しかし賃貸市場は空室率が全国的に悪化しているため、今後リノベーションを行う物件は多くなることが予想されます。



リノベーションで成功するには「素材」の選定を工夫し差別化を図ることで、訴求力が向上し入居促進に繋がりやすくなります。



本投稿は賃貸リノベーションでおススメの素材についてお伝えいたします。


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【本記事でお伝えする結論】




1.賃貸リノベーションの差別化が重要な理由


賃貸リノベーションの差別化が重要な理由

リノベーションは室内全体を改修するためリフォームと比べ倍以上の費用がかかります。工事内容や規模、物件の状態により異なりますが、一部屋当たりのリノベーション費用は概ね200万円~400万円程度です。



リノベーションは投資の一環であり、費用対効果を第一に考えなくてはなりません。実施する際は、回収期間と利益をあらかじめ計算する必要があります。



そのため多くのリノベーション物件は回収期間を短縮させるために、設備や内装のグレードをベーシックタイプにする傾向があります。



同質化と価値が下落し価格競争になりやすくなる


しかしグレードを下げることで競合物件と同質化しやすく、将来的に価値が下落するリスクが高まり過当競争が発生しやすくなります。これを避けるには競合が追随できないほどの差別化が求められます。



差別化のひとつとしてリノベーションの素材に工夫を凝らすことで、資産価値を最大化し、過当競争からの脱却が期待できます。



2.賃貸リノベーションの素材選びのコツ


賃貸リノベーションの素材選びのコツ

賃貸リノベーションは収益性を高めることが目的のため、素材を選ぶ際は耐久性やメンテナンス性、コストなどを考慮する必要があります。



しかし築年数が経過した物件は室内機能性(断熱、湿気、防音)が新築物件と比べ低下しているため、多くの方が不満を感じてるのも事実です。そのため入居後の居住性に対し顧客が不満を抱いてしまうと、住替えリスクが高まる要因となります。



リノベーションを行う際、コストを意識することは大切ですが、集客上重要となる部分は適切なコストをかけることで、結果的には居住性を高め長期入居に繋げることができるため、安定した家賃収入を得ることができます。



3.賃貸リノベーションでおススメの素材とは?


賃貸リノベーションでおススメの素材とは?


弊社物件では築年数が経過しているため2018年から空き室を随時リノベーションしてます。全20戸中15戸リノベーション済みで本執筆時の2025年6月18日現在満室状態となっています。



弊社リノベーションは競合リノベーション物件との徹底的な差別化と、資産価値の目減りを最小限に抑えたい観点から、リノベーションで使用している主な素材は…



  • 漆喰

  • 無垢材

  • クッションフロア



となっています。



自然素材の漆喰と無垢材を使用

先程もお伝えしましたが、築年数が古くなると室内機能性が低下するため、リノベーションしても居住性に満足できない可能性があります。



しかし自然素材の漆喰を使用することで、調湿効果や保冷保温などの効果が期待できるため、従前と比べ室内機能性を改善することが可能です。さらに漆喰は壁紙と比べ日焼けしにくいため、ランニングコストの削減や物件資産価値の低下を抑えられるため、契約更新時の家賃値下げ要求を回避することにもつながります。



リノベーション物件において、キッチンのクオリティーは成約のカギを握ると言っても過言ではありません。そこで弊社物件ではリノベーションを機に無垢材扉、キッチンパネルを取付け、さらに機能性を高めるためにカウンターを新設した、オリジナルのカフェスタイルキッチンを導入しています。



また賃貸物件では、特に上階からの足音が階下に響きやすくなります。そこでクレーム対策として吸音効果が期待できるクッションフロアをあえてリノベーション部屋に採用しています。



リノベーション素材を工夫することで資産価値を最大化できる

自然素材の漆喰や無垢材はコストが高いため、競合リノベーション物件では殆ど採用されませんが、両者を採用することで、室内機能性とデザイン性が向上し、競合物件との明確な差別化を図ることができます。その結果…



  • 家賃相場より高い設定でも早期に部屋が埋まる

  • 入居中に資金回収ができ利益を残せられる

  • カフェスタイルキッチンは時間の経過と共に味わいが増してくる



ことから費用対効果が高く、また退去が発生しても早期に次の借主が見つかりやすくなります。



2025年の繁忙期は1月と2月にそれぞれ1件ずつ退去が発生したものの、1件は退去3日後、もう1件は入居中にそれぞれ申込が入りました。また再募集時家賃を4,000円~7,000円値上しましたが、客付けには一切影響なく、内見1回で入居が決まりました。



リノベーションの素材を工夫することで、物件の魅力を最大限高めることができ、競合物件との差別化がより明確になります。



▶弊社リノベーションの詳細は、過去記事をご覧下さい。



4.まとめ


今回は賃貸リノベーションでおススメの素材についてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。




リノベーション素材にこだわった結果、コスト以上に顧客満足度が高まり、長期入居される方が多くなりました。その結果入居期間中に資金回収と利益確保がで可能となり、安定的な家賃収入を得られやすくなりました。





今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。


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空室対策コンサルタント 有限会社山長
有限会社山長 長田 穣

取締役 長田 穣(オサダミノル)

アパート経営、空室対策コンサルタント


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