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賃貸アパートでクロスを張替えする前にチェックすべきこと


賃貸物件では一定の周期で借主の入れ替えが発生しますが、入居期間が長くなるとクロスに経年劣化や汚れなどが目立つようになります。そのまま使い続けると、どうしても前借主の生活感が感じられてしまいます。



退去後にクロスを張り替えることで、部屋の雰囲気を一新することができるため、入居促進に繋げやすくなりまが、どのタイミングで張替えすべきなのか、迷う貸主も多いと思います。



本投稿は、賃貸アパートでクロスの張替えを行う前に確認すべき点について、お伝えいたします。


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【本記事でお伝えする結論】


1.クロス張替えの基礎知識


クロス張替えの基礎知識

本題に入る前に、クロスの張替えに関する基礎知識を簡単にご紹介します。



賃貸物件のクロスリフォームにおいて、一般的に使用されるのはビニールクロスですが、実はクロスには以下のようなさまざまな種類があります。



  • 紙クロス

  • 木質性クロス

  • 無機質系クロス

  • オレフィン系クロス



賃貸物件のクロスリフォームでビニールクロスが最も多く採用される理由は、予算に応じた選択が可能な点とデザインの種類が豊富にある点です。さらにビニールクロスには、「量産品」と呼ばれる一般的なタイプと、よりデザインや機能性が高い「1000番クロス」の2種類があります。



クロス張替えの最大のメリットは、リフォームの中でも平米単価が比較的安く、そして一面から張り替えることができる点です。



なお、ビニールクロスの耐用年数は、一般的に約10年前後とされています。ただし国土交通省のガイドライン、及び賃貸借契約書による減価償却の耐用年数は6年と規定されており、6年を過ぎると残存価値がほぼないとみなされます。


2.アパートクロスの張替えタイミング


アパートクロスの張替えタイミング


賃貸借契約では貸主・借主双方に、退去時の原状回復義務が発生します。入居中、故意過失によりクロスを破損や汚損させてしまった場合は、借主が張替え費用を負担しますが、本章では、貸主責任で行うべきクロス張替えのタイミングについてお伝えします。


経年劣化


経年劣化

時間が経つにつれて、紫外線や電化製品の使用、接着剤の劣化、室内の湿気などの様々な要因によって、色褪せや黄ばみ、変色、剥がれなどといった問題が発生してきます。



こうした症状が退去時に目視で確認できる場合は、クロスを張り替える時期に来ていると考えられます。ただし同じ部屋であっても一面だけ経年劣化が見られるケースも少なくありません。



先程もお伝えしましたが、クロスは一面から張り替えが可能なため、劣化が見られる部分だけを貼り駆ることもできます。しかし新しいクロスを選ぶ際には注意が必要で、選んだクロスによっては、張り替えた部分とそれ以外の部分で明らかな差が出てしまうことがあります。


前回の張替えから6年以上経過している


前回の張替えから6年以上経過している

退去時にクロスに黄ばみや色褪せが特に見られなくても、前回の張替えから6年以上経過すると、経年による劣化はどうしても避けられず、内見時の印象が悪くなることがあります。



特にファミリー向け物件の場合、部屋探しの主導権を握っていることが多い女性が、部屋全体の内装が古臭いと感じた時点で、たとえ希望条件に合致してしても他の物件に流れてしまう可能性が高くなります。



このため少なくと借主の入れ替えが2回以上となるタイミングで、クロスの張替えを検討することで成約率は変わる可能性が高いため、費用対効果の観点から見ても大きなメリットが期待できます。


客付けを強化したい


客付けを強化したい

賃貸物件を探している方は、平均3件程度内見してから部屋を決めている傾向があります。そのため所有物件が競争が激しいエリアにある場合は、内見時の印象が成約率に大きな影響を及ぼす可能性があります。



特に女性の場合は、内見時に家具や雑貨などが部屋と調和するかとても意識しています。そのため客付けを強化したい場合は、内装を全面的にリニューアルし、ターゲット層の好みに合わせたインテリアデザインを取り入れると、物件の魅力が増し成約率の向上につながりやすくなります。


3.アパートクロスの費用について


アパートクロスの費用について

クロスの張替え費用は、クロスの種類や張替える部屋の広さ、そして施工会社によって異なりますが、一般的には1㎡あたり1,500円程度が相場となっています。この費用の中には、材料費、施工費、下地処理費、養生費などが含まれています。



例えば2LDK物件で壁紙を全て張り替えるとなると、約30万円ほどの費用がかかることが見込まれます。工期は部屋や施工面積によって異なりますが、大体3日程度が必要になることが多いです。



クロス張替えは、リフォームの中では比較的コストはかかりにくいとされていますが、施工面積が増えればそれなりの費用がかかります。



費用を抑えたい場合は、量産型クロスを積極的に活用したり、また今後他室もリフォームを行う予定があるならば、相見積もりで施工会社を決めるのではなく、1社との「随意契約」を選ぶことで費用交渉が可能となり、平米単価を下げられることも期待できます。


4.反響につながりやすいクロスの選び方


反響につながりやすいクロスの選び方


クロスリフォームを検討する際、多くの貸主が悩むポイントとして「どのクロスを選べば反響を得られるのか」という点ではないでしょうか?



弊社代表は、「内見者が物件見学する際、どのような生活イメージをしているのか、また賃貸物件特有の問題をどう解決するか」を考えれば、自然と最適なクロスを選ぶことはできるはずと考えています。



内見者が物件見学する時、特に気にしているのは、「自分の持ち込み家具や雑貨がこの部屋と調和するか」です。



このことを念頭に置くと、空間に多様な内装色を使いすぎたり、奇抜な色を選んでしまうと、家具や雑貨との調和が取りづらくなるだけでなく、空間全体が散らかった印象になりがちです。その結果、具体的な生活イメージが湧きにくくなってしまうリスクが生まれます。



さらに内見時には、家具が設置されていない状態で部屋を確認することになりますが、賃貸物件の多くはスペースが限られています。このため入居後に家具を配置した際、選んだクロスの色やデザインによっては、部屋全体が狭く感じられる可能性があります。



これらの点を踏まえると、クロスリフォームを行う際には、以下のポイントが重要になります。



  • 内見者の家具や雑貨との相性が良いクロスを選ぶ

  • 光の反射率の高いクロスを選ぶ



壁や天井といった広い面積に白色の壁紙を使用することによって、家具や雑貨との相性が良くなり、さらに白色を用いることで部屋全体が開放的になるため、生活イメージを連想しやすく入居促進に繋げやすくなります。



弊社リノベーション物件

弊社物件は築年数が経過していることもあり、2018年から空き室を順次リノベーションを進めています。



内装は白を基調としたシンプルなデザインを採用しており、家具や雑貨との調和が取れやすくなっています。そのため募集を開始すると反響数が増え、早期成約に結び付けることに成功しています。


▶弊社リノベーションの詳細は、過去記事をご覧下さい。



5.まとめ


今回は、賃貸アパートでクロスの張替えを行う前に確認すべき点について、お伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。




空室対策の一環として、クロスリフォームを行う際、部屋の一面にアクセントクロスを採用する物件が増えています。



アクセントクロスを取り入れることで、空間にメリハリが生まれ、おしゃれな空間を演出できる一方で、適切に選ばなければ部屋全体の印象を損ね、成約率に悪影響を及ぼす可能性があります。



おしゃれな部屋を作るには、部屋のテイストを統一することが重要です。そのためクロスリフォームを行う時には、無理に色や柄が入ったアクセントクロスを選ぶより、白を基調としたシンプルなインテリアにまとめ、全体の配色を2色に抑えた方が、部屋をスッキリと魅力的に見せることができるでしょう。






今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。


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空室対策コンサルタント 有限会社山長
有限会社山長 長田 穣

取締役 長田 穣(オサダミノル)

アパート経営、空室対策コンサルタント


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