4月の新年度に向けて1月~3月は多くの方が部屋探しされます。そのため通常の時期と比べると繁忙期は早期成約がしやすくなり、場合によってはタッチの差で部屋が埋まることもあります。
ただ近年は賃貸空室率が全国的に悪化しています。そのため繁忙期であっても客付けができない物件は年々増加傾向となってきています。
募集時期関わらず早期客付けを目指すには「物件周知」がカギとなります。
そこで近年注目されているのがネット集客です。ネット集客をうまく使うことで物件周知を徹底できるため反響数アップが期待でき入居促進効果を高めることができます。
本投稿はネット集客で繁忙期の空室対策を成功させるポイントを解説いたします。
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▼目 次
1.賃貸客付けできないのは誰の責任?
【本記事でお伝えする結論】
1.賃貸客付けできないのは誰の責任?
近年の賃貸市場では繁忙期中でも客付けに失敗してしまう物件は結構多くなってきています。背景には物件供給数過多による空室率悪化/過当競争激化を挙げることができます。
ただ物件を所有している貸主は客付けがうまくいかない理由を「管理会社の責任」と捉えている方が多いのが現状です。
アセットテクノロジー株式会社が発表したリリースによると…
貸主の約7割は管理会社に悩み/不満がある
不満/悩みで多かった意見は「広告費が高い」「客付け力が弱い」「管理りが高い」
とのことです。また不動産メディア・楽街HPによると、ある貸主が管理会社を変更したことで早期客付けに成功したとのことです。
管理会社変更することで客付け改善に成功した貸主は結構多くいますが、管理会社変更すると…
借主の振込口座変更
物件火災保険切替え
金融機関に管理会社変更通知
契約時利用していた家賃保証会社の保証が終了する
新旧管理引継ぎがスムーズにいかない恐れ
違約金発生の恐れ
更新時の方針費用の違い
管理会社指定の家財保険を利用した場合切替えにより契約終了
以上の問題が発生します。
特に管理会社切替えにより「家賃保証会社」「管理会社指定した家財保険」が終了すると、借主にお願いして新たに加入(保証料などを支払ってもらう)してもらわなければなりません。
そのため一部の借主から支払いを拒否される可能性もあり得ます。
2.なぜネット集客が繁忙期に効果的なのか?
物件募集する際仲介会社に賃貸検索サイトに物件情報を掲載してもらうよう依頼をかけます。
ただ同サイトは検索画面があるため、希望条件に1つでも該当しない物件はその時点で成約対象外となってしまいます。特に…
競争力が低下している築年数が古い物件
家賃相場より家賃が高い物件
人気設備が充実していない物件
は検索で引っかかってしまい繁忙期でも反響数を伸ばすことが難しくなります。
ただSNS媒体を活用した物件集客を行うことで、物件情報をダイレクトに拡散できるため賃貸検索サイトと比べると反響数アップは十分期待できるといっても過言ではありません。
賃貸物件を最も利用している20~30代は調べ物をする際「リアルな本音を知りたい」「情報収集の時間短縮」を重視しています。
そのためSNS媒体上に…
物件詳細情報
映える部屋を投稿
物件周辺エリア情報
入居促進キャンペーン
などを投稿することで物件に興味を示す方が出てくるため、問合せ/内見予約に繋げることが期待できます。
SNS投稿の最大のメリットは、築年数/家賃相場などの影響は一切受けないため、築年数が古い物件でも早期に反響数を上げることができる点です。特に繁忙期はネット検索されている方が多いため効果的です。
SNS投稿する場合の注意点
①情報を拡散させたい場合はX(旧:Twitter)、リノベーション/ステージングを行い映え効果を狙う場合はInstagramを活用すると反響効果を最大化させることができる。
投稿する際、オトク度/入居後のイメージを連想させる投稿を心がけるとより効果的。
②SNS投稿のデメリットは情報を消去することができないため、おとり広告に使われる可能性が高い点。予防するには問い合わせ窓口を1つにする専任媒介契約にするのがベスト。
③SNS検索される方が検索しそうなハッシュタグを投稿する際必ず入れる。
④投稿する際問い合わせ窓口(メールなど)を必ず記入する。
③物件クオリティーが低い/物件清掃が行き届いていない物件は、SNS投稿しても成約率は低い。
3.ネット集客で成功した弊社リノベーション物件
弊社物件は1993年築の物件です。収益性+稼働率向上を目的に2018年からカフェスタイルに特化したリノベーションを展開しさらに同年物件公式サイトを開設しました。
公式サイトを立ち上げた理由は、築年数が古い物件をリノベーションしても賃貸検索サイトでは築年数/家賃帯で引っかかる可能性が高くなり早期客付けは厳しいと判断したからです。
先程紹介した
物件詳細情報
映える部屋を投稿
物件周辺エリア情報
入居促進キャンペーン
をホームページ/X/Instagram上に投稿することで、反響数アップさせることに成功。
その結果従前と比べ入居率/家賃収入を大幅に改善させることに成功。さらにSNS集客を強化したことで閑散期中でも早期客付けさせることに成功しています。
▶弊社リノベーション詳細は過去記事をご覧下さい。
▶閑散期中の早期客付けの詳細は、過去記事をご覧下さい。
4.まとめ
今回はネット集客で繁忙期の空室対策を成功させるポイントをお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。
適切な空室対策リフォームを行っているのに客付けがうまくいかない場合、集客方法に問題がある可能性が高いです。
SNS媒体を活用した物件周知することで、多くの方に物件情報を確認してもらうことができるため賃貸検索サイトと比べると成約率向上が期待できます。
ただし部屋探しされている方は複数件内見しています。そのためSNS媒体を使った集客を行っても物件クオリティーが他社物件より劣っていると早期客付けは厳しくなります。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
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