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賃貸LDKリノベーションポイント&注意点を解説

更新日:9月15日


1LDK以上の賃貸物件をリノベーションする際、最も重要なポイントはLDKの空間です。LDKは家族が集い、くつろぐ場所であるため、居心地の良さを追求した空間づくりが欠かせません。



この部分が快適でなければ、顧客への魅力を十分に伝えられず、早期客付けが難しくなってしまいます。



最近では部屋探しの多様化が進み、リノベーション物件が増加している一方で、客付けで失敗している物件も少なくありません。その多くはデザイン性/機能性への配慮が不足している点が問題として挙げられます。



本投稿は賃貸LDKリノベーションポイントと注意点をお伝えします。


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【本記事でお伝えする結論】




1.LDKの重要性


LDKの重要性


LDKは家族が集い、団らんを楽しむための特別な空間です。心地よい時間を過ごすためには、どんな物件でもこのスペースの質は重要です。賃貸物件において理想的なLDKとは、以下の要件を満たすものと言えます。



  • 開放感があり、明るい室内空間

  • 使いやすさが感じられるキッチンの配置

  • 居心地が良く、家に帰りたくなるような快適さ



しかしながら、築年数が古い物件のLDKになると話は少し変わってきます。古びた設備や内装が目立ち、自然光が入りにくい設計になっていることも少なくありません。



その結果、利便性や機能性が低下し、顧客に選ばれにくくなる傾向があります。特に築20年以上経過した1LDK以上の物件の場合、このLDKが大きな課題となり得ます。



こうした物件を魅力的に見せるためには、LDK部分の全面的な改装がカギとなります。もし改装を行わずに内見を行うと、どうしても物件への印象が悪くなってしまい、その結果、成約までに時間と労力を要してしまうかもしれません。



賃貸市場で競争力を保つためには、このLDKの重要性を再認識し、現代の暮らしにマッチする空間づくりを意識することが肝要です。



2.賃貸LDKリノベーションポイント 


賃貸LDKリノベーションポイント 


築年数が古いLDKをリノベーションする際に重要なのは、以下の3つです。



  • キッチンの利便性

  • 室内採光

  • ターゲット層に合ったインテリアテイスト



これらを意識した賃貸リノベーションを実施しないと、全体的にまとまりのない部屋となり、集客が難しくなる可能性があります。



それではそれぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。



1)キッチンの利便性 


キッチンの利便性 

1LDK以上の賃貸物件に入居する方は、これから二人暮らしを始めるケースが多く、部屋探しにおいて女性が主導権を握る傾向があります。



女性にとってキッチンは、毎日の家事で最も長く過ごす場所であるため、機能性だけではなくデザイン性も重視されるポイントです。クックパッドが調査したところ、部屋探しされる方は、多少他の条件を妥協してでも、充実したキッチンがある物件を選んでいることがわかっています。



そのためLDKリノベーションを行う際は、キッチンリニューアルは必ず行い、利便性を高める工夫を取り入れることが重要といえるでしょう。


2)室内採光


室内採光

賃貸物件はひとつの建物の中に複数の部屋が隣接しているため、角部屋以外は1面採光となります。1面採光では正直日当たりが良くないため、物件によってはLDK全体が、どことなく暗く感じられることがあります。



しかし、この悩みを一新する方法としてリノベーションがあります。室内を白を基調したデザインに変更することで、光の反射率を高めることが可能になります。



その結果、従前より室内が明るくなり、さらに視覚的に広く感じられる効果も期待できます。これにより、居心地がが良いLDK空間に生まれ変わり、日常生活をより快適で心地よいものにしてくれます。


3)ターゲット層に合ったインテリアテイスト


ターゲット層に合ったインテリアテイスト

先程もお伝えしましたが、1LDK以上の賃貸物件では、女性が部屋探しの主導権を握っています。



特に女性は新居に住み始めた後、自分好みのインテリアで室内空間を整えたいと考える傾向が強いです。そこでLDKをリノベーションする際、ターゲットである女性のニーズを意識してデザインすることで、内見時に生活イメージが具体的に膨らみやすくなります。



この視覚的な効果によって、物件への興味が高まり、結果的には入居率の向上も期待できるでしょう。



リノベーションの際には、女性が惹かれる温かみのある色合いや洗練されたデザインなどを取り入れることで、より大きな成果を得られる可能性があります。



3.賃貸LDKリノベーションの注意点


賃貸LDKリノベーションの注意点


LDKリノベーションを行うことで、現代のライフスタイルと合った住環境が提供できるため、入居促進効果が期待できます。しかし、リノベーションにはいくつかの重要な注意点があり、それらを見落としてしまうと予期せぬトラブルに繋がる可能性があります。



ここからは、具体的な注意点について順に解説していきます。リノベーションを成功させるために、ぜひ目を通して下さい。

1)キッチン交換


キッチン交換

近年では多くの新築ファミリー物件に「対面キッチン」が採用されるようになっています。対面キッチンがあることで、料理をしながらでもダイニングやリビングにいる家族の様子を見守ることができるため、コミュニケーションを楽しみながら、家事をこなすことができます。



さらに、料理の配膳や片付けがスムーズにできる点も、大きなメリットと言えるでしょう。こういった利便性の高さから、リノベーション時に壁付けタイプのキッチンを対面キッチンに変更することで、物件の競争力が向上します。



その結果、入居促進効果はもちろん、家賃の値上げの可能性も十分期待できます。



対面キッチンの問題点

しかし対面キッチンへの変更には、いくつかの問題点が発生します。



まず、約4帖分のスペース確保が必要になるため、ダイニングやリビングの広さが制限される可能性があります。また、給排水管やガス管工事、内装工事が伴うため、総額で100万円近くかかることから大掛かりな投資になると言えます。



キッチンを新設することで物件の資産価値は高まり、家賃値上げにつながるものの値上げには限界があります。高額なリノベーション費用と比較すると、費用対効果がどれほど期待できるか慎重に判断する必要があります。




そこでおススメなのは、同型のキッチンに交換し、キッチンカウンターを新設する方法です。この選択肢ならコストを抑えつつ、対面キッチンと同様の利便性をある程度向上させることができます。



結果として、従前のキッチンよりも快適さが増しつつ、費用負担も軽減されるため、オトクなリノベーション方法といえるでしょう。


▶壁付けキッチンを変えなくていい理由については、過去記事をご覧下さい。



2)統一感を意識する


統一感を意識する

室内デザイン性をより魅力的にするため、リノベーションを機にLDKの一面にアクセントクロスを施工する物件が非常に増えています。



アクセントクロスを取り入れることで、室内空間がスタイリッシュ&おしゃれな空間へと変貌し、物件の内見時に強い印象を与えることができます。



しかし人の好みはそれぞれ異なるため、アクセントクロスが必ずしも効果的になるとは言えません。またアクセントクロスを採用する際にいは、室内配色を2色程度にまとめないと統一感が損なわれ、逆効果になる可能性があります。



アクセントクロスを効果的に活用するためには、以下のポイントが重要です。



  • ベースとなる部分は白を基調とし、アクセントクロスは部屋の一面に限定すること

  • アクセントクロスの色は、インテリアとの相性がいい「淡いグレー」を選ぶこと

  • 室内配色を2~3色以内に抑えること



このような工夫を施せば、アクセントクロスの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。


▶統一感を持った部屋作りの重要性については、過去記事をご覧下さい。


3)生活音対策を行う


生活音対策を行う

築年数が経過すると室内機能性が低下します。その影響で、特に上階からの生活音、例えば足音が響きやすくなり、入居後のトラブルにつながる可能性も否めません。



そこでリノベーションの際に、生活音への対策を行うことで、こうしたトラブルを未然に防ぐことが期待できます。



具体的な方法としては、吸音効果が期待できるクッションフロアの施工が挙げられます。この素材は一般的な床材と比べて音を吸収する効果が高いため、費用面から見ても非常に実用性の高い選択肢と言えます。


▶クッションフロアに関しては過去記事をご覧下さい。




4.賃貸LDKリノベーション施工事例



弊社物件は築年数が古いため、2018年より順次空室をリノベーションしています。全20戸中15戸リノベーションを行い、ファミリー向け物件という特徴を活かして、女性からの支持が高い「カフェスタイル」をテーマに、リノベーションを展開しています。



リノベーション前


よく見かける築古キッチン



室内空間がどんよりしたLDK


リノベーション前のLDKは、ダークブラウン家の床材が採用されていた影響で、室内が全体的に暗い印象でした。またキッチンは新築時から使い続けていたものだったため、正直言って利便性に乏しく、満足できるものではありませんでした。



リノベーション後


白を基調としたおしゃれなLDK

開放感があるLDK


リノベーション後のLDKは、白を基調としたデザインになり、従前と比べ明るく開放感のある空間に生まれ変わりました。この白を基調とした仕上がりにより、家具や雑貨などのレイアウトが非常にしやすくなり、借主からも高い評価を得ています。



さらに、キッチンは女性人気のあるオリジナルのカフェスタイルキッチンへとリノベーションを行い、日々の料理やキッチンで過ごす時間がより楽しくなる空間に。合わせて新設したカウンターにより、機能性と利便性が大幅に向上し、使いやすさも格段にアップしました。



こうしたリノベーションの結果、LDK全体のクオリティーを向上させ、競合物件との差別化を実現。これにより、従前と比べ家賃の値上げが可能になっただけでなく、成約期間が大幅に短縮しました。



その結果、空室による家賃機会損失を最小限に抑えることにも成功しています。


▶弊社リノベーション詳細は、過去記事をご覧下さい。



5.まとめ


今回は賃貸LDKリノベーションポイントと注意点をお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。





近年の賃貸市場では、全国的に空室率の悪化が目立っており、その結果、競争力が低下した築年数が古い物件は、家賃を値下げしてもなかなか空室が解消されない状況が続いています。



特に1LDK以上のファミリー物件では、女性が部屋探しの主導権を握っているため、LDKのデザイン性や機能性が低いと、適正家賃で募集しても他の物件に流れる可能性が高まります。




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空室対策コンサルタント 有限会社山長
有限会社山長 長田 穣

取締役 長田 穣(オサダミノル)

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