2LDK賃貸リノベーションの隠された魅力とは?
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長

- 2025年12月15日
- 読了時間: 11分
弊社物件は1993年に建設され、当時のライフスタイルに対応するため、間取りを3DK、3LDK、2LDKの3つを用意し、顧客のニーズに合った部屋を提供してきました。
しかし築年数が経過すると、部屋の間取りが次第に現代のライフスタイルに合わなくなるため、物件の魅力が薄れ、空室が目立つようになってきました。
そこで弊社物件では、3DK及び3LDKの部屋については、退去後に2LDKに間取り変更を含むリノベーションを実施しています。リノベーションによって部屋の付加価値が向上し、理想的な住環境を提供することが可能となりました。
この結果従前と比べ、募集時期関係なく早期成約が可能となり、収益性を高めることに成功しています。
本投稿は、3DKや3LDK物件を所有している貸主向けに、2LDKにリノベーションすることによってもたらす新たな魅力について、事例を交えながらご紹介します。
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▼ 目次
【本記事でお伝えする結論】
2LDKとはリビング、ダイニング、キッチンがひとつの居室にまとまっており、それ以外に居室が2つある間取りのこと。
3DK、3LDKから2LDKにリノベーションすることで、需要が高まるため、客付けに有利になる。
リノベーション効果を最大化させるためには、デザイン性と機能性を高め、また予め予算を決めて計画的に進めること。
1.2LDKの間取りとは?

本題に入る前に、2LDKの間取りについて説明します。
2LDKとはキッチン、ダイニング、キッチンがひとつの居室にあり、それ以外に居室が2つある間取りのことを指します。なおLDKの広さは、不動産公正取引協議会連合会で定められおり、2LDKの場合は、LDK部分が最低でも10帖以上であることが規定されています。
2.2LDK賃貸リノベーションの隠された魅力とは?
昔は賃貸物件の部屋数が多い方が人気でしたが、ライフスタイルの変化によりファミリー向け物件で人気が高い間取りは断然2LDKです。
3DK/3LDKから2LDKにリノベーションすると以下のメリットが期待できます。
リビング空間が快適になる
間取り変更することで需要UP
住み替えリスクが減る
採光の改善
収納改善
それではそれぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
リビング空間が快適になる

かつての賃貸市場では、部屋数が多い物件を求める方が多かったため、ファミリー向け賃貸物件の間取りはキッチンとダイニングが別となるDKタイプが主流でした。
しかし時代の流れとともにライフスタイルが変わり、ファミリー層が求めるニーズも変化し、家族全員で一緒に食事したり寛いだりする、広々としたリビング空間を求める傾向が強くなりました。そのためDKタイプの物件では、賃料を値下げしても空室が埋まりにくくなっているのが現実です。

実際にクラスコがアンケート調査したところ、ファミリー層に人気の間取りは、DKよりもLDKであることが分かりました。
またハウスコムが発表したリリースによると、部屋探しの際、間取りや広さを重視すると回答した方が、賃料に次いで多かったことから、ファミリー層が住まい選びの際、家族との共有スペースを重視していることが明らかになりました。
キッチンとダイニングの間仕切り壁を撤去することで、広々としたLDK空間が生まれ、内見時にも入居後の暮らしやすさをイメージしやすくなり、物件の魅力を高めることができます。
DKからLDKのリフォーム費用は約20万円かかかりますが、賃貸検索サイトでの検索で有利になり、早期成約につながる可能性があるため、結果として費用対効果は十分高いと言えます。
▶クラスコ、ハウスコムが発表したアンケート、リリースの詳細は、こちらをご覧下さい。
間取り変更することで需要UP

先程、DKからLDKに間取り変更をおすすめする理由をお伝えしましたが、実は3LDKの物件も2LDKに見直すことで、反響数を高めることが期待できます。
3LDKは2LDKと比べ部屋数や平米数は増えることから賃料が高めに設定され、さらに近年の少子化の影響で需要は減少しています。
具体的なデータとして、LIFULL HOMES見える賃貸経営(山梨県甲府市の場合)によると、ファミリー向けアパートを探す方の中で、3LDKや4K、4DKを希望する方は全体のわずか7%に対し、1LDKや2LDK物件を求めている方は約55%と、約8倍近い差となっています。
このため3LDKから2LDKにリノベーションすることで、反響数が高まるだけでなく、LDKがより広々と魅力的な空間となり、競合物件との差別化を図れるため、客付けで有利になります。
住み替えリスクが減る

ふたり暮らしされる方は1LDKか2LDKのどちらを選ぶことになりますが、1LDKの場合、お子さんが生まれると手狭に感じることがあり、将来的に広めの部屋へ引っ越す可能性が高まります。
その点、2LDKでは柔軟な使い方が可能になります。
ふたり暮らしの間は、1部屋を趣味や仕事用のスペースとして活用でき、お子さんが生まれた際には、子供専用として確保できるため、1LDK賃貸物件と比べると、住み替えリスクが少なくなります。
採光の改善

住環境研究所のリリースによると、20代~40代世帯では、明るい間取りを求めていることが明らかになっています。
しかし間取りがDKの物件では、キッチンとダイニングの間にある「間仕切壁」の影響で、特にキッチン側は十分な採光が得られないので、使い勝手はどうしても悪くなってしまいます。
一方で、DKをLDKに変更することにより、リビングからの採光が室内全体に行き渡り、より明るく快適な空間を実現できます。これにより、ニーズに合った住環境を提供することができます。
▶住環境研究所のリリースについては、こちらをご覧下さい。
収納の改善

ダイワハウスの調査によると、賃貸物件で生活している方の7割は、収納に対して不満を抱いており、特に洋服の収納に悩んでいることが分かりました。
近年建設されたファミリー向け新築アパートでは、収納スペースを確保すべく、大型のクローゼットを標準装備しています。一方、築年数が古いアパートの場合、収納棚が設置されているケースが多く、また収納容量も限られているため、不満に感じている方の実際の割合は、さらに高い可能性があります。
しかしリノベーションを機に収納をクローゼットリフォームを行ったり、オープンクロ―ゼットを新設することにより、収納容量が増えるため、収納不足の問題を解消することが期待できます。
▶ダイワハウスのリリースについては、こちらをご覧下さい。
3.2LDK賃貸リノベーション事例
3DK→2LDKリノベーション前に入居決定

2023年5月唯一残っていた3DKの部屋が退去となったため、2LDKへの間取り変更を含むリノベーションを計画していましたが、退去後すぐに内見予約が入りました。
退去直後の内見だったため、過去に行った他室リノベーション部屋の写真を見せながら、室内説明を行ったところ、内見当日に入居申込が入りました。

リノベーション前はダイニングとキッチンの境に壁があり、角部屋にも関わらず日中でも採光が入りにくい状態でした。
しかしリノベーションを機に壁を撤去し12帖LDKが生まれ、カフェスタイルキッチン、漆喰施工、床材のリニューアルにより、従前と比べ室内全体が明るく、開放感が感じられるようになりました。
▶こちらの部屋の詳細は、過去記事をご覧下さい。
3LDK→2LDKリノベーションに変更したことで18帖LDKが誕生!

こちらの部屋はもともと3LDKの間取りで、12帖のLDKと和室がありましたが、8年前に客付け強化のため和室を取り壊し、リビングを拡張しました。その結果、県内では最大級とも言える18帖の広々としたLDK空間が生まれました。

山梨県の賃貸アパートで18帖LDKがある物件は皆無に等しいため、これで客付けがうまくいくと期待していました。しかし、当時はリノベーションを行っていなかったこともあり、空室が長期間続いていました。

こちらの部屋は2025年1月末に退去となったため、収益性をさらに高めるために、退去後、一旦スケルトンにした後でフルリノベーションを行いました。リノベーション概要は以下の通りとなります。
キッチンは既存設備を活かしつつ、オリジナルのカフェスタイルキッチンを導入
家具やインテリアと合わせやすいよう、白を基調したシンプルなインテリアを採用
壁には機能性改善効果が高い漆喰を塗り、天井は量産タイプの壁紙を施工
洋室以外にはダウンライトを新設し、キッチン付近におしゃれなペンダントライトを設置
洗面台は一から造作し、浴室は内装ラッピングリフォームで一新
従前と比べ賃料を12%値上げして募集を行いましたが、驚くべきことに退去3日後に内見が入り、まだリノベーションが完了していない状態にも関わらず、申込が入りました。
▶こちらの部屋のリノベーションの詳細は、過去記事をご覧下さい。
4.2LDK賃貸リノベーションを成功させるコツ

築年数が経過した3DKや3LDKを2LDKにリノベーションすることで、需要が向上し、入居促進や収益アップが期待できます。
しかし、その効果をさらに高めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
デザイン性を高める

リノベーション物件は女性が興味を示すことが多く、自分の好みに合ったインテリアテイストを取り入れ、自分らしさを表現できる理想の住まいを追及してます。
そのためリノベーションを行う際は、女性からの支持が高く、訴求力の高いインテリアテイストを意識した部屋づくりが重要になります。こうした点を配慮しないと、客付けで苦戦する可能性があります。
▶室内インテリアテイストの重要性は過去記事をご覧下さい。
室内機能性を高める

少し古いデータですが、リクシル住宅研究所が2015年に発表したリリースによると…
賃貸物件に住む人の約8割は室内機能性(断熱、湿気、防音)に不満を感じている
築年数が経過するほど、室内機能性への不満を抱く割合が増加している
室内機能性に不満を感じる方の約3割は、住替えを検討している
とのことです。リノベーションを行う物件は築20年~30年を超えているため、室内機能性を高める対策を行わないと、長期入居に繋げにくくなる可能性があります。
優先順位を決める

部屋探しの価値観が多様した現代、リノベーションは築年数が古い物件の収益性や稼働率を向上させる唯一の方法といえます。
しかしその価値は新築物件を上回ることは難しく、賃料の値上げができたとしても、その上限は新築物件の8割程度となってしまいます。
そのためコストをかけすぎてしまうと、回収までに時間がかかり、費用対効果を高めることが難しくなります。リノベーションを行う際には、予め予算を決め、予算を超えた場合は、既存設備の活用や素材のランクを下げるなどの工夫が必要になります。
▶リノベーション予算が限られている場合の対処方法については、過去記事をご覧下さい。
5.まとめ
今回は3DKや3LDK物件を所有している貸主向けに、2LDKにリノベーションすることによってもたらす新たな魅力について、事例を交えながらお伝えしました。
冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。
2LDKとはリビング、ダイニング、キッチンがひとつの居室にまとまっており、それ以外に居室が2つある間取りのこと。
3DK、3LDKから2LDKにリノベーションすることで、需要が高まるため、客付けに有利になる。
リノベーション効果を最大化させるためには、デザイン性と機能性を高め、また予め予算を決めて計画的に進めること。
2LDKアパートは、これからふたり暮らしを始める方はもちろん、ゆったりとした広さを求める単身者にも高い人気を誇っています。
もし現在、3DKや3LDK物件を所有して客付けで苦戦している場合、本投稿を機に2LDKに間取り変更を含むリノベーションを検討されてみてはいかがでしょうか?
時代に合わせた居住空間へのアップグレードは、物件の魅力を向上させるだけでなく、新しいターゲット層の取り込みにもつながります。
弊社物件は3DK/3LDKから2LDKにリノベーションした実績がありますので、ご相談などがありましたらお気軽に下記よりお問合せ下さい。


取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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